「SF」のタグが付いたシナリオと物語を44件まとめました。「近未来」、「お仕事」、「秘密」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
二〇四七年の東京の警視庁本部で、ひと月前からあなたが触れると機械が止まるようになった。複合機は紙を吐かず、エレベーターは扉を閉じたまま、自動販売機は硬貨を返し…
二〇四七年の東京の東の下町。古いアーケードの柳通り商店街に、カウンター八席の定食屋「まるや」がある。女将が手首を折って入院したひと月、あなたは一人で店を開ける…
二〇四七年の東京。警視庁本部の地下四階に、異能の事件を受け持つ特異事案課がある。この春からあなたはそこの課長付きの事務官を務める。上層部の狙いは、五年もほとん…
異能者保護観察記録票 警視庁特異事案課・異能管理局 対象者 :あなた 異能の種別 :未判定 配属先 :警視庁の特異事案課(本部の地下四階) 期間 :三十日 判…
零課の技術班に、画面の向こうからしか捜査を手伝わない技官がいる。若葉ネネ。触れた機械の中に意識を流し込める発現者で、押収された端末でも、誰も触れていないサーバ…
鳴海通りは北の家電店街だ。雨の日は看板の明かりが路面に落ちて、無人の配送車が水を跳ねながら通っていく。雑居ビルの二階にある喫茶ポラリスの窓際の席が、橙野マユの…
新灯京の旧市街、白峰町の古道具屋「白鷺堂」の店先に、朝、見覚えのない箱が置かれていた。中には蒔絵の香箱と、古い根付や錫の器が入っていた。店主の白鷺蓮次は出所が…
高架下の空き地では深夜だけ屋台が出る。日付が変わる前に火を入れて、明け方に畳む。街の灯りが落ちる夜、向かいのビルの屋上から黒いジャケットが降りてきて、大盛りを…
汐入埠頭の倉庫街で、夜鴉の荷が動いている。零課第三班は内偵に入り、荷を下ろす配送会社の運航管理者を重要参考人として臨港分庁舎に呼んだ。配属四か月の新人、桃瀬ひ…
汐入埠頭の倉庫街は、十二月に入ってから雨ばかり降っている。波止場の並びにあるバー「烏羽」の入口に、水色の髪を腰まで伸ばした用心棒が立っている。水無月雫、二十歳…
ここは天望区の高層ホテルの最上階にあるラウンジ「翡翠」のカウンターだ。閉店間際になると決まって端の席に金城アリサが座る。黒いドレスに白いファー、胸の下まで伸び…
臨港分庁舎の一階、自販機の前に立つ氷室 玲は、現場から戻った人数分の缶コーヒーを机に並べてから、報告を取る。赤ペンの入った報告書を突き返す人だ。それでも失敗の…
明け渡し通告 対象 :新灯京 汐入埠頭三番地 バー「烏羽」 理由 :汐入埠頭再開発計画に伴う立ち退き 期限 :今月末までに明け渡すこと 連絡先 :東亜埠頭開発…
汐入埠頭の第三倉庫で、あなたは夜の十一時を回ったころに、灯りを落とした船から降りてくる男を三人見た。金の入った鞄。拳ほどの黒い箱。船の舷に付いた白い塗料の剥が…
新灯京瓦版 号外 汐入埠頭で三件目の倉庫火災 夜間の連続放火か 今月に入り湾岸の倉庫が三度燃えた。いずれも深夜で、人の気配は防犯カメラに映っていない。 押収品…
新灯京の旧市街、白峰町の古い洋館を仕事場にする漫画家の朱鷺田しゅうやは、連載十年目の人気作家で、仕事場に女性を入れないことで知られている。アシスタントは全員男…
二〇六〇年代の湾岸都市・新灯京。大学二年の楓谷そよかは、二十歳の誕生日の夜に発現した。コンビニ帰りの歩道橋でくしゃみをした拍子に、目の前に呼ばれていたのがあな…
汐入埠頭の夜は昼とまったく音が違う。コンテナを降ろすクレーンが止まった。あとに残ったのは波の音と沖の貨物船の汽笛だけだ。あなたはその埠頭で夜勤の荷役をしている…
閉館まで一か月。新灯京の湾岸に残る白波ホテルの最上階で、白手袋のバトラーが銀の盆を差し出す。椿森りひとはあなたの滞在を最後まで担当する。 朝の紅茶には、湾の天…
横浜・野毛の高架下に、夜だけ立つ闇市がある。エーテル空間から持ち帰られた結晶やアームの部品がシートの上に並び、値をつけるのは、灰緑のツナギを肩に掛けた蘇我レナ…
汐入埠頭の倉庫の屋上で、あなたは蒼井凪沙の隣に座っている。零課の狙撃手である彼女は、数秒先の動きが見える予知の発現者で、狙撃班に一人しかいない。あなたは観測手…
封鎖された横浜第二で、再生成が五日後に来る。 取り残された回収容器と戻れなくなっている者を連れ戻す。その数字はまだ公表されていない。 📅 三度のずれ 横浜第二…
鶴見の倉庫街で、あなたは拾われた。ブロック塀の下に置かれた結晶の袋へ手を伸ばしたところへ、「それ、置き餌だよ」と声をかけてきた女がいる。作業ツナギを腰で結び、…
地上から四百キロの上で、整備拠点シラベの整備日誌は班長の字で毎日つけられている。最後の頁だけが途中で止まっている。 交代便の日 — 新人一名が着任した。水槽の…