焼け跡に残ったもの

🎲 ダイス

作: kagerou_

焼け跡に残ったもの

新灯京瓦版 号外

汐入埠頭で三件目の倉庫火災 夜間の連続放火か
今月に入り湾岸の倉庫が三度燃えた。いずれも深夜で、人の気配は防犯カメラに映っていない。

押収品の返還申立て 夜鴉の弁護士が期限を七日に迫る
保全期限が切れれば押収された荷は持ち主に戻る。零課の捜査は時間切れを迎える。

号外の二本の見出しを読んでから、あなたは机の上の報告書に目を落とす。書いてあることは同じだ。あなたは発現者ではなく、零課第三班に出向してきた記録係で、念動力も読心も持っていない。

期限は七日間。
能力で見つけた証拠では立証できない。物証を探せ。


🌃 雨の多い湾岸都市

新灯京は2060年代の湾岸都市。AR看板と無人タクシーと配送ドローンが当たり前に歩道を横切るが、街は荒れていない。二十年前から、十代で一人に一種の特殊能力に目覚める発現者が現れ、人口の数%を占める。見た目は普通の人間と変わらない。能力を使えば必ず反動が出る。警視庁特異能力犯罪対策課、通称「零課」は、発現者の犯罪を物証で追う捜査機関だ。

湾岸の臨港分庁舎一階の突き当たりに、第三班の班室がある。机の上にはいつも缶コーヒーが人数分、間隔を揃えて並んでいる。現場から戻った人数を、班長が数えているのだ。

🕵️ 第三班の三人

氷室 玲/28歳・零課第三班班長・念動力
視界に入る20m以内の物を動かす。反動は頭痛で、重い物を受け止めた夜は翌朝まで吐き気が残る。自分の不調は言わず、こめかみを押さえる指で周りに気づかれる。

氷室 玲

桃瀬ひより/19歳・零課第三班・接触読心
素肌が触れているあいだだけ、相手の今の考えが聞こえる。反動は眠気で、人混みの見回りのあとは強い眠気に襲われる。勤務中は黒い薄手の手袋を外さない。

桃瀬ひより

橙野 マユ/23歳・情報屋・記憶の閲覧
鳴海通りの喫茶「ポラリス」の窓際が仕事場。零課にも夜鴉にも同じ値段で情報を売る。覗いた記憶が自分のものと混ざる反動があり、毎日写真を一枚撮って裏に日付を書く。

橙野 マユ

📜 遊び方

三章立て。一日ごとに、誰とどこへ行き、どの物証を先に押さえるかをあなたが決める。現場、聞き込み、鑑識、尾行、説得の五つが判定になり、同じ班の三人は、その場に居るときだけ能力を使える。使えば必ず反動が出る。読心で聞いた言葉も、記憶で見た映像も、証拠にはならない。

玲はあなたが報告を一度で通した夜に名前で呼ぶ。ひよりは記録の取り方を覚えたと認めたときに手袋を外す。マユの場合は約束を守りきったときだ。好感度の数字は出ない。七日目の夕方までに、あなたが何を机の上に残せたかが答えになる。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章七日目の鐘まで
  2. 第2章ポラリスの窓際
  3. 第3章夕方の五時

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