「あやかし」のタグが付いたシナリオと物語を27件まとめました。「ファンタジー」、「和風」、「人外」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
八尋郷のはずれ、常世との境にいちばん近い尾上の社で、あなたは巫女を務めている。この春から社には見習いがいる。腰まで届く白い髪に狐の耳と尾を持つ、白狐の妖の朧。…
坂の多い港町の、古い洋館を区切ったアパート。海に面した二階の角部屋では、毎晩二時すぎに窓の硝子が外から叩かれ、朝には床に濡れた砂が落ちている。管理人が呼んだの…
山あいの緋森町の外れに、古い狐塚稲荷がある。宮司が亡くなって二年、社には継ぐ者がおらず、神使の狐いずなが一人で境内を守っている。女の参拝客には愛想よく神託を取…
八尋郷の夏は水の量で決まる。田へ回す水は北の常闇の淵から来ていて、里は淵の主である龍の姫に、年に四度の供物を納めてきた。雨を降らせるのも止めるのも姫の裁量で、…
霜が降りる季節になると八尋郷の門は日暮れと同時に閉まる。霧の濃い夜はとりわけ早く、番人が梯子を外して、翌朝まで誰も上げない。去年、一人で立った見張りが朝になっ…
あなたは八尋郷の桐屋という宿を継いだ若い主人だ。里の寄付書きと渡り者が持ってくる書状を読み上げる役も引き受けている。冬ごとに神楽坂菖蒲という剣士がこの戸を叩く…
八尋郷の医者の鵜野東庵は晩秋に都へ発った。帰るのは冬を越したころだ。そのあいだの診療所の鍵と毎日の帳面はあなたに預けられる。同じ宿「柊屋」の二階には兎の妖の薬…
八尋郷の社に都から呪符使いが逗留している。境の薄くなる夜が増えたことを受けて社の記録を洗いに来た者だ。 社は祈りの側からこれに付き添う者を立て、三年目の巫女見…
秋の初め、山に囲まれた里・八尋郷へ、あなたは余所者として入った。境が薄くなる夜が増えている年で、里の寄合はよそから来た者をそのまま置かないと決めた。預けられた…
霧の夜ごとに、峠の荷が一つ消えていく。 春の市までに荷を通せなければ、郷主は峠を閉じる。 📓 関所の夜番書き留め 四日目 — 霧は西から。杉並木の三本目で虫の…
水番 臨時雇いの触れ 務め :常闇の淵の水位を測り、堰と水路の凍りを見回る 条件 :里に籍を置く者。刀は人並みでよく、祓いの術は要らない 期限 :春の彼岸まで…
境番どの。 霜の降りる前に、社へいらしてください。 見回りの刻限と、祓いを受け持つ三つの役を書き置きます。 冬至の大祓の夜までに、境の薄くなる筋を突き止めてい…
山に囲まれた八尋郷の西の端に、常世とこの世の境がある。霧の濃い夜ほど境は薄くなる。妖が渡ってくる。この秋はその夜が増えた。 あなたは境の社の下働きだ。夕暮れに…
夏休みに帰省した山あいの町で、あなたは神社の夏祭りの手伝いを頼まれた。宮司が倒れ、巫女から神事の送り手に指名されたのが昨日のことだ。町の生まれで二十歳の未婚の…
🦊 神社の子は今年で帰るらしい 白萩神社に狐の耳の少女が住んでいる。町の人は神社の子と呼び、耳は作り物だと言う人もいる。今年の夏祭りで山へ帰る、と本人が言って…
八月の一日、肝試しで玖珂神社の禁足地へ入ったあなたは、注連縄の内側にあった封じの石を踏み割った。中にいた狐は割った人間を依代に選ぶ。 巫女の稲生まほろはそれを…
百年使われた道具は、直し終えたとき、一言だけ礼を言う。聞こえるのは直した者にだけ。 舞台:明治の東京下町・直し屋「百年屋」|道具と人の縁を繕う職人譚 📖 あら…
終電を逃した夜にだけ、路地の奥に灯りがともる。 看板には「夜廻り喫茶ゆうつづ」。客の半分は、人間ではない。 舞台: 現代日本・宵坂市 銀星商店街|深夜あやかし…
開業百年の夜、終着駅に0番線が現れた。 時刻表に無い列車が、百日間だけ、毎晩零時零分に着く。 舞台: 現代日本・山あいの終着駅 霧尾駅|夜行列車と狐の駅物語 …
霧の深い朧山で道に迷ったあなたが辿り着いたのは、誰も参らなくなった古い社だった。鳥居の奥で待っていたのは、白い長髪に朱の目、白い狐の耳と一本の尾を持つ狐の神、…
🌊 汐見津の噂 「大陸からの船が着いてから、港の者が熱で寝込むようになったという話だ。奉行所は何も言わないが、宿の床はもう埋まっている」 「奉行所が港を閉じる…
汐見津の秋は短い。港の宵祭りが近づくと、大通りに提灯が下がり、ギルド東方支部の門前には小屋掛けの舞台が置かれる。茶屋「くずのは」はそこで手妻を披露するのが古い…
住民トラブルの相手は、上流に住む河童の一族。 ベランダの胡瓜が消える。駐輪場が濡れている。苦情はぜんぶ、管理人室に来る。 舞台: 現代日本・都市河川のほとりの…