札で階級を買えるなら

王立魔導学院 学院札の値(秋学期・序列委員会)

  • 配り:S 百枚/A 六十枚/B 四十枚/C 二十五枚/D 十二枚/E 五枚 (学期の初めに一度だけ)
  • 食堂の窓際の席:一食三枚 (今朝から六枚。値を上げた者の名は書いていない)
  • 研究塔の書庫の閲覧:一日一枚 (閉館は夜の鐘)
  • 演習場の予約:一刻二枚
  • 町への外出許可:一回四枚 (札勘定で五枚を切った者は次の学期に失う)
  • 札の昇格:千枚で階級を一つ (百年ぶりに掲示。序列戦を経ずに上がれる)

この秋、学院長が百年使われていなかった「札の昇格」の決まりを掲示板に戻した。その日のうちに、町の商人組合の息子が下の階級の生徒から札を買い集め始め、学院の中の札の値が動き出している。

学期末の札勘定と序列戦で、自分の階級を自分の望む位置に置くこと。
札で上がるか、序列戦で上がるか、札を人に回すか、どちらにも乗らずに据え置くかはあなたが決める。


🪙 札で暮らしが決まる学院

学術都市ヘルツァウの王立魔導学院では、生徒が S から E の階級に分けられ、階級ごとに銅の学院札が配られる。食堂の席も書庫の閲覧も外出も札で払い、札は生徒どうしで貸し借りも売り買いもできる。学期末の札勘定の日には、研究院の審査官が全員の札を一枚ずつ数える。そのあと演習場で序列戦が開かれ、勝った者は負けた者の札の半分を受け取る。

📚 札の上と下にいる三人

フェリツィタス・ローレンツェン/十八歳・三年・序列 S
配られた百枚を学期の初日に下級生へ配ってしまい、S なのに食堂の端の席に座っている。おっとりした伯爵家の令嬢で、空っぽの札入れの刺繍を指でなぞる癖がある。札で買えるものに欲しいものが一つも無いらしい。

フェリツィタス・ローレンツェン

ウタ・ザンダー/十七歳・二年・序列 C
本館の階段下に机を出して、札の両替と貸し付けをやっている商家の娘。利息は焼き菓子一つで、誰の懐具合も知っている。小さな天秤に札を載せて、削られた偽物を一目で見分ける。

ウタ・ザンダー

リンネア・ヴェッセル/十六歳・一年・序列 E
書庫の閲覧に払う札が足りず、閉館のあとも書架の陰に隠れて夜通し古い写本を読んでいる。長い前髪で片目が隠れていて、話すと本の言い回しが混じる。抱えている写本を人に見せたことはまだ無い。

リンネア・ヴェッセル

📜 遊び方

章は一つだけのサンドボックスで、札が配られる秋学期の初日から始まり、学期末の札勘定と序列戦までを過ごす。札を誰に貸し、誰から買い、何に使うか、序列戦で誰に挑むかは毎回あなたが決める。三人の態度はあなたの階級と、隠している力に気づいたかどうかで変わる。好感度の数字は出ない。食堂で誰が隣に座るかで分かる。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 階級と、手元の札の枚数(空けておけば編入の判定で決まる)
  • 系統と得意な魔導(熱・流体・大気・鉱物・光・精神)
  • 札の使い方の方針(集める・使う・人に回す・気にしない)
  • 三人との初期関係と、隠していること。狙いと学期中の振る舞いの両方が結果に効く

書かなくても、札が五枚の E・百枚を持て余す S・札を持たない編入生の三つから選んで始められる。

登場キャスト

  • キャラページを見る ›
  • キャラページを見る ›
  • キャラページを見る ›

章立て

  1. 第1章札の秋学期

この作品が好きな人に