籤で選ばれた立会人

作: Glass Slipper

籤で選ばれた立会人

籤により選ばれた本校生徒へ。

本学期より、S どうしの首席の座の挑戦は、全校生徒から籤で選んだ立会人一名のもとで行います。立会人は学期の最終日まで務めを降りられません。立会人が宣した勝ち・負け・引き分けを教官が覆すことはできません。

学期末の序列戦までに三名の決着がつかないときは、三名とも A へ降ろします。

三名の決着の日まで立ち会いなさい。

秋学期の初日、大講堂の回廊で名前を読み上げられたあと、腕章と一緒にこの通知を渡された。差出人の欄には序列委員会の印と、籤を引いた首席の署名がある。

学期末までの三つ巴の立ち会いを務め、三人の決着の日を迎えること。
勝ちを宣するか、負けを宣するか、引き分けで止めるかはあなたが決める。


🏛 北の湖を見下ろす序列の学院

ヴァルクレスト魔導学院では、全校六百人が S から E までの序列に分けられ、寮の部屋も食堂の席も廊下で道を譲る順も序列で決まる。S は全校で五人まで。そのうち男子の三人は去年の春から首席の座を賭けて挑み合っていて、一度も決着がついていない。立会人の肩入れを疑う声が収まらず、委員会はとうとう立会人を籤で選ぶことにした。

✦ 引き分けを続ける三人

イグナーツ・フェーダー/十八歳・三年・序列一位の首席
誰にでも穏やかに話し、下級生にも先に会釈をする王子様のような先輩。籤を引いた本人で、立会人に選ばれたあなたに最初に頭を下げに来る。立ち会いではいつも、相手を倒しきる前に細身の儀礼剣を下ろしてしまう。

イグナーツ・フェーダー

カスパル・ヴィンデック/十八歳・三年・序列 S
立会人など要らないと公言し、誰の宣言にも舌打ちする。齧りかけの林檎を手放さない南の林檎園の長男で、口は悪いのに、怪我をした下級生を見つけると真っ先に担いで医務室へ走る。

カスパル・ヴィンデック

ゴットリープ・ヴェーア/十七歳・二年・学院でいちばん若い S
先輩二人の勝ち筋を象牙の計算尺で弾き、誰とも馴れ合わない。籤で選ばれた立会人を「計算に入らない人」と呼ぶ。驚いたときだけ敬語が崩れて、年相応の早口になる。

ゴットリープ・ヴェーア

📜 遊び方

一章のサンドボックスで、籤の朝から学期末の決着の日までの十二週を過ごす。立ち会いの宣言はいつもあなたの言葉で決まる。語り手が代わりに宣することはない。誰と食堂の席を並べるか、どの立ち会いで円の中へ踏み込むかも毎回あなたが選ぶ。三人の態度はあなたの序列と、隠している力に気づいたかどうかで変わっていく。好感度の数字は出ないので呼び方の変化で確かめてほしい。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 学年と序列(S 以外の A〜E。空欄にして立ち会いでの振る舞いから決めてもよい)
  • 系統と得意な魔導(熱・流体・大気・鉱物・光・精神)
  • 籤に当たったときの気持ちと、学院での立場(目立たない・有名・編入したばかりなど)
  • 三人との初期関係(同じ班になったことがある・名前しか知らないなど)
  • 隠していること(本当の力や経歴)

狙いと、立ち会いでの振る舞いの両方が結果に効く。書かなくても、目立たない E の二年・A の首位にいる三年・図書塔に入り浸る編入生の三つから選んで始められる。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章立会人の秋学期

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