旅芸人の荷馬車

王太后の誕生祝いの宴の夜にあなたは宮廷を追われた。出し物が王太后を嘲っていると王妃の姪が言い立て、誰もそれを確かめなかった。

  • 宴の夜 — 紫陽花の宮の大広間で、出し物の途中に声が上がる。あなたはその夜のうちに門の外へ出される
  • 夜明け — 王都の北の門。轍を青く塗った荷馬車が三台、門の開くのを待っている
  • 北の街道 — 宿場町の広場、羊飼いの村、国境の砦の手前の町。町ごとに幕を張り、その日の上がりで次の宿代を払う
  • 冬至 — ヴァルモンの山の城の大広間で御前興行。王都の宮廷からは王妃の名代が来る

冬至の御前興行の舞台に立ち、そのあと一座に残るか、王都へ戻るかを決めること。
期限は冬至の夜。宮廷を追われた者を座員にした一座は、興行許可を取り消されることがある。名代として来るのはあなたを陥れた女だ。


🎪 北の街道を巡る青い轍座

王国オルテンシアの旅の一座は、王都の宮廷が出す興行許可を持って町から町へ巡る。青い轍座は冬のあいだ北の街道を上り、雪が峠を閉ざす前にヴァルモンの山の城へ着く。一台目の荷馬車に舞台の板と幕、二台目に衣装と書き割り、三台目に寝床と竈を積み、座員は幌の下で眠る。広場の客が投げる銅貨と、焚き火で温めた葡萄酒が一座の暮らしになる。

🎭 荷馬車の三人

フラヴィオ・ランベルティ/二十七歳・青い轍座の座長
町の役人にも宿の主人にも笑顔で値切り、浮いた銅貨を座員の夕食の肉に回す。首から先代の形見の手回しオルガンを提げていて、自分の昔の話を振られると曲を一つ回して逸らす。

フラヴィオ・ランベルティ

エツィオ・グアルディ/二十三歳・軽業と剣舞の看板役者
町の娘たちに手を振り、舞台が終わると誰より早く姿を消すお調子者。荷馬車の屋根の上から最初に声をかけてきて、そのうち勝手にあだ名を付ける。痛いとは一度も言わない。

エツィオ・グアルディ

アンブロージョ・カステラーニ/二十五歳・台本書き兼道具方
一座の誰とも口を利かず、三台目の荷馬車で台本を書き直している。長く黙ったあとで返ってくる一言が、そのまま詩になっている。気に入った言葉を聞くと、台本の端に書き留めてもいいかと尋ねる。

アンブロージョ・カステラーニ

📜 遊び方

章は二つ。最初の章は王都の北の門から始まり、北の街道の町々を巡る。舞台で何を受け持つか、誰の荷馬車に乗るか、宮廷を追われたことを一座に話すかは毎回あなたが決める。三人の態度は、あなたが宮廷で何をしていたかで変わる。好感度の数字は出ない。呼び方と、焚き火のどこに座るかで分かる。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 宮廷での仕事(歌い手・衣装係・書き割り職人など)と、舞台で何ができるか
  • 宴の夜の出し物で受け持っていたこと
  • ドミティラ・ストロッツィとの関係と、あの夜の件への向き合い方(晴らしたい・忘れたい・見返したい)
  • 三人のことを前から知っていたかどうか

狙いと、旅での振る舞いの両方が結末に効く。書かなくても、宮廷を追われた歌い手・宮廷の衣装係だった娘・宮廷劇場の書き割り職人の三つから選んで始められる。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章北の街道
  2. 第2章山の城の冬至

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