名の契約が緩む週

作: 青い鳥居

名の契約が緩む週

研究棟の夜間記録簿 里帰りの週

  • 一日目 — 夕方、使い魔が丘を下りる。階段教室の灯りを落とす刻限を一刻延ばした
  • 三日目 — 三年の首席の部屋の灯りが朝まで消えず。床に折れた白墨が五本
  • 五日目 — 三階の端の部屋、二年の女子が二晩続けて最後まで残る。袖が白墨で真っ白
  • 六日目 — 地下の陣の部屋の鍵を借りに来た者あり。講師が断った
  • 七日目 —

冬至の前の七日だけ、オルヴァーン召喚学院では名の契約が緩む。使い魔たちは光になって丘を下り、元いた場所へ帰っていく。そのあいだ召喚士は自分の魔導と陣の腕だけで授業に出て、週の終わりに素手の査定を受ける。

素手の査定を受け、使い魔が戻る朝に貼り出される新しい席次に自分の名を置くこと。
上げに行くか、守るか、測るだけにするかはあなたが決める。


🦌 使い魔の格で席が決まる学院

王都の外れの丘に建つ三学年の召喚学院で、生徒には学年ごとに卒業の席次が付く。席次の半分は使い魔の格と実習の点で、残りの半分が素手の査定の点になる。使い魔の格で上にいた者が崩れ、使い魔の弱い者が上がる。一年でいちばん席次が動くのがこの週だ。研究棟の地下の陣はこの週も使えるが、そこで呼んだものは三十日還せない。

✦ 使い魔のいない七日を過ごす三人

ベランジェール・ルノルマン/十八歳・三年・首席
使い魔は白い大鹿。誰の問いにもすぐ答え、礼の角度まで崩さない優等生で、下級生の陣の歪みを一か所だけ直して返してくれる。大鹿が丘を下りた夜から、部屋の灯りが朝まで消えない。

ベランジェール・ルノルマン

ペリーヌ・ブランシャール/十七歳・二年・茶舗通りの菓子屋の娘
使い魔は掌に乗る小さな蛙。笑われると先に自分で笑い、そのあと誰より長く研究棟に残る。陣の線を引く速さは二年でいちばんで、ポケットの焼き菓子をすぐ人に押しつける。

ペリーヌ・ブランシャール

セリーズ・ロシニョール/十六歳・一年・まだ使い魔がいない
上級生の使い魔の前では誰とも目を合わせられない人見知り。祖父ゆずりの陣の写しを胸に抱えていて、線の由来を聞くと声は小さいまま言葉が止まらなくなる。この週だけは、みんなと同じだと笑う。

セリーズ・ロシニョール

📜 遊び方

一章のサンドボックス。使い魔が丘を下りる夜から始まり、七日のあいだ誰と稽古をし、どこで夜を過ごすかを毎回あなたが決める。三人の態度は、あなたの席次と使い魔の有無、隠している力に気づいたかどうかで変わる。好感度の数字は出ない。呼び方と、階段教室でどの段に座るかで分かる。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 学年と席次(席次の無い聴講生でもよい)
  • 使い魔の有無と、呼んだものの姿と名
  • 使い魔のいない自分の魔導と、陣の腕前
  • この週の狙い(席次を上げる・首席を取る・正規の名簿に載る)
  • 三人との初期関係と、隠していること

狙いと、稽古や査定での振る舞いの両方が結果に効く。書かなくても、火の精の三年・竜を呼んだ二年・何も呼べていない聴講生の三つから選んで始められる。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章里帰りの週

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