木の章のまま立候補する

告示 生徒自治会長の立候補について

  • 改める点:S の推薦状三通に代えて、全校の三分の一の署名をもって候補とする
  • 資格:階級を問わない。木の章の者も立てる
  • 署名:一人一通。書いたあとは取り消せない
  • 締め切り:告示の日から三週
  • 投票:冬至祭の前夜、本館の大広間にて。候補は演説会で自らの階級と系統を名乗ること

ブラウエンヴァルト魔導学院 学院長

そういう貼り紙だった。この百年、会長は S からしか出ていない。紙の前で本気で読み込んでいるのは木の章を付けた下級生ばかりで、金の章の上級生は笑って通り過ぎていく。

冬至祭の前夜の投票で、新しい自治会長を決めること。
自分が立つか、誰かを立てるか、票を数える側に回るかはあなたが決める。


🌲 樅の谷の魔導学院

樅の森に囲まれた谷あいに、全寮制の魔導学院が建っている。一年の秋から全員が S から E の階級に振り分けられ、階級が寮の部屋の階と、実習室と演習場の予約の順を決める。部屋の割り当ても予約の配分も、握っているのは生徒自治会長だ。

今年の冬、規則が改まった。古い決まりに戻すよう教官会議に嘆願を出した S の三年もいて、署名の紙が回り始めた朝から、廊下の空気は落ち着かない。

✦ 告示の前にいた三人

エルメンガルト・ローゼナウ/十八歳・三年・S の自治会長
演説も根回しも完璧で、誰もが再選に出ると思っている。全校の生徒の名前と好物を覚えていて、頼みごとはいつも相手の好物と一緒に持ってくる。壇を降りて廊下の角を曲がると、ため息をつく。

エルメンガルト・ローゼナウ

ハンカ・ドレクスラー/十六歳・一年・木の章
告示の日に署名の紙を作り、誰にでも頭を下げて回っている。断られても翌朝また同じ廊下に立っている。早口で話が三つ同時に進むのに、人前で何かを読み上げる番になると声が出ない。

ハンカ・ドレクスラー

ティアダ・メルテンス/十七歳・二年・選挙の管理係
どの候補とも口を利かず、受け取った署名を一通ずつ二度数える。規則の文言を一字ずつ確かめるのが好きなのに、数えているうちに眠くなる。話しかけると、数えていた数を忘れて最初からやり直す。

ティアダ・メルテンス

📜 遊び方

一章のサンドボックス。告示の朝から、署名集めと冬至祭の前夜の投票を越えて、新しい会長のもとの冬学期まで続く。誰の紙に名を書くか、誰に署名を頼むか、壇に上がるかは毎回あなたが決める。三人の態度は、あなたの階級と、隠している力に気づいたかどうかで変わる。好感度の数字は出ない。呼び方と、署名の紙に書かれた名前が答えになる。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 階級(S〜E。編入したばかりで章が無くてもよい)
  • 系統と得意な魔導(熱・流体・大気・鉱物・光・精神)
  • 選挙での立場(自分が立つ・誰かを立てる・票を数える・まだ決めていない)
  • 三人との初期関係(知り合いか、名前だけ知っているか)
  • 隠している力や事情。立場の狙いと、演説会での振る舞いの両方が結果に効く

書かなくても、署名を集めて立つ E の二年・会長の応援演説を頼まれた S・票の数え役を任された編入生の三つから選んで始められる。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章冬至祭までの三週と冬学期

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