樽蔵の壁に名が足された

🍇 樽蔵の壁、特級の欄に新しい名

収穫の週の初日の朝、坂の下の樽蔵の奥の格付けの壁で、炭の字が一つ増えていた。特級の欄のいちばん上にあるのはあなたの名で、昨日までそこにいた首席と次席は一級の欄へ移されている。

🪶 書いたのは字の真似が得意な二年か

教官の署名まで書いてみせたことのある銀髪の二年が疑われている。本人は否定も肯定もしない。次席の侯爵家の娘は書いた者を探し出して教官に突き出すと言い、扇を鳴らして廊下を歩いている。

🔥 収穫祭の夜、壁は書き直される

一年に一度の書き直しの夜、特級に異を唱える者は「格付けの試し」で示すことになる。異を唱えられた側が試しを断れば、名は一つ下の欄へ移される。


噂のうち確かなのは、壁にあなたの名があることと、収穫祭が七日後に来ることだった。

収穫祭の夜を迎え、壁のあなたの名が残るか消されるかを見届けること。
試しを受けるか、名を譲るか、書いた者を探すかはあなたが決める。

✦ 確かめに来る三人

サヴェリオ・カンパーナ/十八歳・三年・品評会で三度金を取った首席
白い隼を連れ、誰に挑まれても笑顔で受けて、一度も本気の顔を見せたことがない。下級生の名前を全員覚えていて、廊下で名前で呼んでくれる。特級の欄から自分の名が消えた朝も、笑ったまま坂を下りてきた。

サヴェリオ・カンパーナ

オラツィオ・ベネト/十八歳・三年・醸造の家の跡取りで樽蔵の鍵番
樽蔵に入ろうとする者を、教官でも上級生でも追い返す。壁の話をされると黙って樽の栓を確かめに行く。口は悪いのに、樽の一つ一つの名と仕込んだ年を聞かれると止まらずに話す。

オラツィオ・ベネト

ニッコロ・ズッカリ/十七歳・二年・壁の名を書いたと疑われている皮肉屋
誰の格にも皮肉を言い、自分の格の話になると興味の無いふりをする。人の字の癖を一度見れば真似できる。いつも葡萄の房を持っていて、一粒ずつ賭けて張り合ってくる。

ニッコロ・ズッカリ

📜 遊び方

一章のサンドボックスで、収穫の週の七日間から収穫祭の夜を越えて冬までを過ごす。朝の摘み取りで誰の隣の畝に入るか、夜の樽蔵に誰と行くか、書いた者を探すかどうかは毎回あなたが決める。三人の態度はあなたの品評会の格と、格に見合わない力を見せたかどうかで変わっていく。好感度の数字は出ない。呼び方と、収穫祭の焚き火で誰が隣に座るかが答えになる。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 使い魔の姿と性質、品評会の格(金・銀・銅・格外。空欄でもよい)
  • 家と学院に来た経緯(貴族の家・奨学生・編入など)
  • 壁に名を書かれた心当たりの有無
  • 三人との初期関係(同級生か、名前だけ知っているか)
  • 隠している力や秘密

狙いと試しでの振る舞いの両方が結果に効く。書かなくても、格外の二年・金の格の伯爵家の娘・品評会に出ていない編入生の三つから選んで始められる。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章収穫の週

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