日常を描いた作品の一覧です。仕事帰りのカフェ、駅で会う同級生、静かな夜の部屋といった身近な場面が舞台で、会話のペースで物語が進みます。AI とのロールプレイが初めての人にも入りやすい作品が揃っています。
都心から私鉄で二十分の霞台の街。この春、市役所の都市計画課に来たあなたの教育係は、六年目の先輩の東雲恭一だった。仕事の段取りは丁寧で、叱るときも声を荒げず、仕…
晩秋の王都ヴェルナ。あなたは東門の外で街道の荷を運んでいる。秋の初めに馬に右腕を踏まれてから肘から先が上がらない。荷は積めず馬具も締められない。冬が来る前に村…
王都ヴェルナの冬は早い。東門の施療院に学院から痺れ止めが届くのは年に何度かで、そのたびにあなたは西棟の調合室まで瓶を受け取りに行く。作っているのはテオドラ・ミ…
📣 送り鈴は縁起が悪い 遠征の前夜、跳ね鈴亭の舞台で踊られる送り鈴の舞。ここ二年で、あの舞を見た三つの隊が、いずれも龍骸遺構で誰かを失った。帰ってきた者は舞の…
秋になって遺構の水が引き、王都のギルド本部は依頼で埋まっている。あなたは肩と肋骨を打った冒険者で、野へ戻る許可が出ないまま、書庫の整理を命じられた。依頼を受け…
王都のギルド本部の向かい、酒場「跳ね鈴亭」の壁には、依頼掲示の写しが一面に貼ってある。そのいちばん端の 高いところに、春から紙が一枚増えた。王立劇場が公演の人…
王都のギルドに登録するあなたは、龍骸遺構の下調べと薬草の採集で食い扶持を得ている。先の調査から戻ってから体が重い。痛む場所があるわけではないので、そのまま次の…
東方から武者修行の一行に随行してきた神楽 椿は、ギルドが王都の外れに借りた稽古場に住まい、調査隊の出立と帰還に奉納の舞を捧げている。次に出立するのは明後日の朝…
鳴雪山荘 宿帳(二月の半ば) 二号室 :雪代 なずな 様 (山岳ガイド。明日のスノーシューのツアーは中止) 五号室 :イルゼ・ベルクルンド 様 (大学の雪の観…
桜丘商店街の古書店「汀書房」を、祖母が亡くなったあとも孫のさくやが一人で開け続けている。蔵の整理で見つけた祖母の手書きの本を、冗談半分に声に出して読んだら、埃…
雨漏りで魔王城の共同休憩室が使えなくなった。あなたは夜勤の交代までに茶を届ける部屋を探している。厨房の片づけが聞こえる小広間か、報告に来る者も使う控え室か。ど…
秋の終わり、魔王の城に冬の布の注文をまとめに来たあなたは、朝の卓を任された魔族の娘と出会う。橙のボブに短い角、背中の小さな翼、腰の後ろの細い尾。名をニムル・ハ…
あなたは記録掛として、魔王城の西の温室へ通うことになる。収穫祭の宴は数年ぶりに城下の街の者まで招く。席の数は例年の倍で、給仕長は記録の者を一人つけると決めた。…
十一月一日の朝、シェアハウス「花房荘」の玄関の黒板に、今月の当番としてあなたの名前が書かれた。家賃が安いのは住人が持ち回りで当番を引き受ける決まりのおかげで、…
四月、一年遅れで朝凪大学に入ったあなたは、必修の「まちづくり実習」の班分けに、城戸隼人という懐かしい名前を見つけた。博多で三軒隣に住んでいた幼馴染で、十二歳の…
大陸の港町・澄江の丘の上に青龍を祀る道観がある。ギルドの調査隊が出立する前には、ここで空と川を見て天気を見立てるのが習いになっている。見立てを届けるのは道士の…
魔王が城を発つ朝、あなたは記録室から侍従の部屋へ回された。参謀リィンツェの達しで、侍従の務めをひと回りぶん書き留め、下書きを提出することになっている。書き留め…
三月の春休み、朝凪駅の裏通りにあるカフェ「木蓮」で、店長の日下部まどかが三週間店を空けることになった。朝凪大学の前に出す二号店の準備のためで、本店を休まずに回…
八尋郷の社に都から呪符使いが逗留している。境の薄くなる夜が増えたことを受けて社の記録を洗いに来た者だ。 社は祈りの側からこれに付き添う者を立て、三年目の巫女見…
あなたは今年の四月、朝凪市立楓台小学校に着任したばかりの新任の先生だ。三年二組の担任で、校務分掌では交通安全担当を任された。月末には一年生のための交通安全教室…
晩秋の王都で竜騎士団の厩の飼い葉の帳面が合わなくなった。雨の多い年で干し草の出来が落ちている。市の値も上がったままだ。このままでは冬を越せない。 帳面を突き合…
汐見北高等部二年の鶴見まひろは昼になると教室からいなくなる。行き先は屋上の給水塔の陰だ。そこへ上がる扉の鍵は壊れたままだ。素行が悪いと言われているが授業には出…
汐見の営業所にいる商社の営業、長瀬かおる。港の倉庫と取引先を回り、食品の原料を扱っている。あなたは港の近くの原料メーカーの担当で、今年度から彼女のところへ条件…