「和風」のタグが付いたシナリオと物語を74件まとめました。「現代」、「ファンタジー」、「ヒューマンドラマ」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
八尋郷のはずれ、常世との境にいちばん近い尾上の社で、あなたは巫女を務めている。この春から社には見習いがいる。腰まで届く白い髪に狐の耳と尾を持つ、白狐の妖の朧。…
王都の丘に建つ魔術研究院に、春の講期のあいだだけ、東方から陰陽術の術師が通ってくる。研究生のあなたは、その人と術式の写しを交換する役を任された。毎週一つずつ、…
東方の山あい、峠に打ち捨てられた古い関所の砦に、夜ごと灯りがともるようになった。龍骸遺構の骨をこっそり運び出す一団の中継ぎ場かもしれない。ギルドの東方支部から…
大正十年の秋、浅草六区の外れのカフェー・ミモザ。毎日午後三時に窓際の一番奥の席で珈琲を一杯だけ頼むあなたに、女給の葛城小夜が、ある日伝票の裏に一行だけ手紙を書…
霧の深い朧山で道に迷ったあなたが辿り着いたのは、誰も参らなくなった古い社だった。鳥居の奥で待っていたのは、白い長髪に朱の目、白い狐の耳と一本の尾を持つ狐の神、…
北関東の山奥の谷の村にある火の神の社では、夏祭りまであと十日しかない。本祭の神楽は二人舞で、もう一人の舞い手を長く務めてきた神主は去年の冬に亡くなった。祭りの…
八月の終わり、山奥の谷の村で、夏祭りの宵宮の夜が明けなくなった。 一度目の夜 — 参道に提灯が灯り、狐の面の子どもたちが手水舎で待っている。拝殿の火床の火を覗…
山あいの城下町の御影野町では、七月の終わりの三日間、商店街のアーケードに夏まつりの提灯が灯る。惣菜屋の一人娘の芹沢小梅は、稽古帰りの道着にたすきを掛けて、揚げ…
藤影一刀流 柳生道場 御中 来たる満月の夜、御影神社の神楽殿にて看板を賭けた試合を所望いたします。先鋒・中堅・大将の三名にてお受けくださいますよう。貴道場が敗…
西の大国の城下、槌の音が絶えない鍛冶町。鉄問屋「金森屋」に、店の娘の身を脅す矢文が届いた。護衛として送られてきたのは、黒鉄家に銭で雇われた忍びの頭、鳶沢颯。た…
雪深い北の大国の御影の城下には、川沿いに古い碁会所「烏鷺庵」がある。あなたはそこで一局の碁に勝った。相手は御影家の軍師の竹中静馬で、碁は打たないと公言している…
赤嶺の織部殿、御影の竹中殿、黒鉄の名代殿へ 萩の盛りの七日のあいだ、白萩城にお越し願いたい。 姫は毎日、萩庵にて皆様に茶を点てまする。 七日目の夜の茶事にて、…
辺境伯領の東の山あい、シュタインブルンの里へ竜が下りてきた。囲いが三か所で崩れ、羊が五頭いなくなった。人が襲われた記録は一件もない。それでも十日目の朝、辺境伯…
🌊 汐見津の噂 「大陸からの船が着いてから、港の者が熱で寝込むようになったという話だ。奉行所は何も言わないが、宿の床はもう埋まっている」 「奉行所が港を閉じる…
東方から武者修行の一行に随行してきた神楽 椿は、ギルドが王都の外れに借りた稽古場に住まい、調査隊の出立と帰還に奉納の舞を捧げている。次に出立するのは明後日の朝…
山あいの緋森町の外れに、古い狐塚稲荷がある。宮司が亡くなって二年、社には継ぐ者がおらず、神使の狐いずなが一人で境内を守っている。女の参拝客には愛想よく神託を取…
三方を山に囲まれた里・八尋郷では、常世の境を守る祓いが刃と術と祈りの三つに分かれている。術を担ってきた陰陽師の緋桐の家は、この秋に当主の祖母が亡くなり、見習い…
勇者の一行を除名されたあなたは、山の湯治場フェルゼンバートの湯守の小屋に住み込んで、源泉の見回りを手伝っている。雪の来る前の日、湯治の客に混じって一人の娘が山…
八尋郷の夏は水の量で決まる。田へ回す水は北の常闇の淵から来ていて、里は淵の主である龍の姫に、年に四度の供物を納めてきた。雨を降らせるのも止めるのも姫の裁量で、…
霜が降りる季節になると八尋郷の門は日暮れと同時に閉まる。霧の濃い夜はとりわけ早く、番人が梯子を外して、翌朝まで誰も上げない。去年、一人で立った見張りが朝になっ…
あなたは八尋郷の桐屋という宿を継いだ若い主人だ。里の寄付書きと渡り者が持ってくる書状を読み上げる役も引き受けている。冬ごとに神楽坂菖蒲という剣士がこの戸を叩く…
八尋郷の医者の鵜野東庵は晩秋に都へ発った。帰るのは冬を越したころだ。そのあいだの診療所の鍵と毎日の帳面はあなたに預けられる。同じ宿「柊屋」の二階には兎の妖の薬…
八尋郷の社に都から呪符使いが逗留している。境の薄くなる夜が増えたことを受けて社の記録を洗いに来た者だ。 社は祈りの側からこれに付き添う者を立て、三年目の巫女見…
一月五日、仕事始め。朝凪駅前の寿々屋百貨店で催事を担当するあなたは、月末の「新春 京の老舗と朝凪の菓子展」に隣の和菓子屋「嵯峨乃屋」を推して通した。店を五十年…