師匠の道場を立て直す
🎲 ダイス作: 夜明けの鴉
藤影一刀流 柳生道場 御中
来たる満月の夜、御影神社の神楽殿にて看板を賭けた試合を所望いたします。先鋒・中堅・大将の三名にてお受けくださいますよう。貴道場が敗れたときは、誓紙のとおり看板と道場の土地を当館へお譲りいただきます。
剛真館 師範代 獅子尾 剛士
この書状が神棚の脇に画鋲で留められたのは二週間前で、師範はその晩のうちに居酒屋で誓紙に判を押している。道場に残った門下は、師範代と入門三年目の妹弟子の二人になっていた。あなたが三年の旅から戻った夕方には、満月まであと十八日しかなかった。
満月の夜の看板試合に勝ち、柳生道場の看板と土地を守って、去った門下生が戻れる道場に立て直すこと。
期限は十八日。出場の三人は試合の三日前までに届け出る。師範は試合に出られない。
⚔ 百二十年の道場
山あいの城下町 御影野町で、柳生道場は藤影一刀流を百二十年伝えてきた。四年前に先代が亡くなり、駅の向こうに月謝の安い剛真館が支部を出すと、大人の門下はみな去った。表の門の石灯籠には、それでも毎晩誰かが灯を入れている。
🌸 道場に残った三人
柳生 鶴乃/二十八歳・六代目師範
黒髪の長いポニーテールに紅の目で、笑い声が大きい。弟子を板の間に転がしてから自分で手を貸して起こす。勝負を申し込まれると断れない性分で、今回の誓紙もその場の勢いだった。
結城 葵/二十三歳・師範代
紺色のショートボブで、昼は郵便局の窓口に立ち、夕方は子ども教室を一人で回してきた。口ぶりは厳しいのに、叱った相手の道着のほつれを夜のうちに繕っておく。
芹沢 小梅/二十歳・入門三年目
桃色のツインテールの大学生で、三年前の秋祭りの奉納演武を見て門を叩き、録画を何百回も見返してきた。稽古では誰より大きな声を出すのに、試合ではまだ一度も勝ったことがない。
📜 遊び方
一章のサンドボックスで、三年ぶりに道場の門をくぐる夕方から始まる。十八日のあいだに、去った門下生を訪ね歩くか、道場の床と屋根を直すか、三人と夜稽古を重ねるかを毎回あなたが決める。打ち込みや説得には判定があり、出目と稽古の積み重ねが試合の行方に効く。誰を先鋒に置いて誰を大将に据えるかもあなたの仕事になる。三人の態度は、あなたがどんな弟子として戻ってきたかで変わる。
✍ ペルソナに書くとよいこと
- 藤影一刀流でどこまで許されているか(目録・免許など)と、得意な技
- 三年のあいだどこで何をしていたか
- 道場を出たときの事情と、三人それぞれとの関わり
- 看板試合に自分が出るつもりかどうか
ペルソナに書いた腕前と、十八日の稽古での振る舞いの両方が試合に効く。書かなくても、武者修行から戻った一番弟子・喧嘩別れで道場を出た弟子・旅先で他流を修めて戻った弟子の三つから選んで始められる。
登場キャスト
章立て
- 第1章満月までの十八日