赤嶺の織部殿、御影の竹中殿、黒鉄の名代殿へ
萩の盛りの七日のあいだ、白萩城にお越し願いたい。
姫は毎日、萩庵にて皆様に茶を点てまする。
七日目の夜の茶事にて、姫が濃茶を点てた家と、
白萩は手を結ぶものといたしたく候。
白萩家の当主である白萩 宗光の花押が入ったこの招き状は、三つの大国へ同じ日に届きました。湖の道を押さえる小国の姫を、三つの家が同盟の証として迎えたがっています。
七日目の夜、白萩国を守れると信じた一人に濃茶を点てること。
茶会は七日。西の黒鉄家はもう国境に兵を集めています。誰に点てるか、誰にも点てないかはあなたが決めてください。
🍵 湖の小国 白萩
白萩国は鏡ヶ湖をぐるりと囲む小さな国です。秋には湖の岸一面に白い萩が咲き、湖に突き出た岬の上に白い天守の白萩城が建っています。都へ上るにはこの湖の道を通るしかないので、まわりの大国はどこも白萩を欲しがってきました。本丸の庭の奥の茶室の萩庵で濃茶を分け合った家とは、白萩は昔から一度も戦をしていません。
⚔ 茶会に来た三人
織部 昴/24歳・赤嶺国の当主
南蛮の船と鉄砲で急に勢いを伸ばした若い当主です。古いしきたりを笑い飛ばし、茶碗は一度しか回さずに飲んでしまいます。そのくせ、迷っている相手には金平糖を一粒差し出して、黙って待っていてくれます。
竹中 静馬/26歳・御影家の軍師
北の大国から名代として来た軍師です。いつも小さく咳をしていて儚げに見えるのに、話していると、こちらの三手先を読まれていることに気づきます。夜には一人で横笛を吹いています。
鳶沢 颯/23歳・黒鉄家の名代(忍び頭)
茶会に忍び装束のまま現れた、西の大国の名代です。口上は「姫は黒鉄が貰う」の一言でした。素っ気なく、何を考えているのか分かりません。それでも気づくと、いつもあなたの背後の屋根の上にいます。
🌕 遊び方
一章の物語で、三家の名代が白萩城に着く朝から七日目の夜の茶事へ向かいます。毎日誰と茶を飲むか、湖の舟に誰と乗るか、聞いた話を誰に打ち明けるかは毎回あなたが決めてください。ダイスはありません。好感度の数字も出ません。誰があなたを「姫」ではなく名前で呼ぶようになるか、それが答えです。
✍ ペルソナに書くとよいこと
- 白萩家とのつながり(実の娘・影武者・養女など)
- 茶の湯をどれくらい心得ているか
- 得意なこと(馬・舟・薬草・字・和歌など)
- 嫁ぐことをどう思っているか、ほかに望むことはあるか
- 城の誰を信じていて、誰を警戒しているか
書かなくても、白萩の一の姫・一の姫の影武者・尼寺から迎えられた養女の三つから選んで始められます。何ができるかだけでなく、茶席での振る舞いも三人の態度に効きます。
登場キャスト
章立て
- 第1章萩の盛りの七日