fiabai 公式の TRPG 作例
遊び方: TRPG(レフェリー)・全 4 章。行動を書けば、判定が要る場面ではレフェリーがダイスを振ります。物語を作るときは、作成画面の「サンプルから始める」からこの物語の設定を写して使えます。
文化祭の前夜、湖の島の学園で、中庭の提灯がひとつずつ消えていった。悲鳴が上がったのは、北の外れの旧研究棟の方からだった。
前夜 二十二時の状況
- 橋:湖岸側で封鎖。渡ろうとすると拡声器で止められる
- 電話:時計塔の基地局が停止。島じゅう圏外
- 感染者:音に寄ってくる。夜は速い。扉の取っ手は回せない
- 連絡船:夜明けの六時、島の南の船着き場に着く
夜明けまで、あと八時間。噛まれたら、発症まで二時間。
🏫 湖の島の全寮制学園
鏡ヶ島学園は、山あいの湖の真ん中の小島にある全寮制の私立高校だ。島と湖岸をつなぐのは長い石の橋一本と、朝夕の連絡船だけ。島の北の外れには、三十年前に製薬会社が寄贈した旧研究棟が、鎖で閉ざされたまま残っていた。
🔦 一夜を越える四人
白峯 冴子/三年・生徒会長
誰も動けないときに真っ先にホイッスルを鳴らし、全員の名前を呼んで道を示す。困ったときほど背筋が伸びる。
花村 ことり/三年・保健委員
泣きそうな顔のまま、怪我をした誰の前にもしゃがみこみ、手を震わせずに包帯を巻く。
剣崎 大吾/三年・野球部の主将
誰より先に危ない場所へ飛び込み、「任せろ」と金属バットを構えて仲間の前に立つ。
芦屋 柊二/化学の新任教師
気だるげな顔のまま、誰も気づかない危険に一番先に気づく。旧研究棟の話になると、眠そうな目が開く。
📋 遊び方
あなたは化学部の三年生で、前夜の飾りつけで校舎に残っていた。教室に立てこもるか、保健室へ走るか、放送室で呼びかけるか、旧研究棟へ向かうか。どこへ行き、誰と組み、何を持っていくかは、毎回あなたが決める。音を立てれば、感染者が寄ってくる。
四人はそれぞれ、誰にも言えないものを抱えている。噛まれた仲間を見分け、夜明けの船着き場に何人でたどり着けるかが、この夜の結末になる。
登場キャスト
章立て
- 第1章第一章 —— 二階の教室
- 第2章第二章 —— 四つの道
- 第3章第三章 —— 夜明けへの道
- 第4章終章 —— 夜明けの船着き場