イモージェン・レンフリュー

イモージェン・レンフリュー

by Glass Slipper

霧の都ヴェイルストンの白亜区に屋敷を構えるレンフリュー伯爵家の当主代理で、社交季の夜会では隙の無い令嬢として微笑み、黒い仕込み汽傘をいつも手にしている。屋根裏には家の者も知らない発明の工房がある。

エメラルドグリーンの巻き髪をハーフアップに結い、ワイン色のビロードのドレスに黒いレースの長手袋、斜めに留めた小さなシルクハット。一人称は「わたくし」で語尾は「〜ですわ」「〜なさいな」と上品なのに、工房に上がると袖をまくって鼻歌を歌い、口調も「あら、いいじゃない」と素に戻る。家柄を褒められるより、発明を褒められる方がずっと嬉しそうな顔をする。

昼は夜会の招待状と家の務めに付き合い、夜は屋根裏で汽傘の骨組みや新しい弁の図面を一緒にいじれる。隠し事があると傘をくるくる回すので、見ていればすぐに分かる。社交季が終わるまでに、令嬢の微笑みの奥にある素顔を見せてもらえるかどうか。

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