「人外」のタグが付いたシナリオと物語を78件まとめました。「ファンタジー」、「日常」、「お仕事」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
八尋郷のはずれ、常世との境にいちばん近い尾上の社で、あなたは巫女を務めている。この春から社には見習いがいる。腰まで届く白い髪に狐の耳と尾を持つ、白狐の妖の朧。…
海沿いの町・汐見の坂の上に、古いアパートがある。三月の終わりの雨の夜にあなたはアパートの前で倒れていた大きな黒灰色の犬を拾った。体を拭いて毛布にくるんでやった…
霧の深い朧山で道に迷ったあなたが辿り着いたのは、誰も参らなくなった古い社だった。鳥居の奥で待っていたのは、白い長髪に朱の目、白い狐の耳と一本の尾を持つ狐の神、…
北関東の山奥の、日が町より一時間早く沈む谷の村。夏のあいだ空き家の留守番に来たあなたが雨戸を開けた最初の夕方、生け垣の向こうから狐の面を頭に掛けた娘が顔を出す…
黒淵の岸から、四輛の荷車が澄江へ向けて出る。 積むのは龍骸遺構の水路から揚がった龍の素材。護衛はあなた一人で、契約は十日分。 一日目 :黒淵の岸。雇いの話と、…
辺境伯領の東の山あい、シュタインブルンの里へ竜が下りてきた。囲いが三か所で崩れ、羊が五頭いなくなった。人が襲われた記録は一件もない。それでも十日目の朝、辺境伯…
秋の終わり、麓の町ニーダから谷を登った革師の徒弟が、剥ぎ小屋で荷を下ろしたところで足を止めた。谷筋に降りた大型の魔物が崖道を崩した。下の町へ下りる道が埋まった…
救護院 冬の支度につき、人手を求む 頼みごと :初雪までに、冬を越せるだけの薬と炭を揃える 内訳 :薬草は遺構の浅い層で採る。炭は龍骨の端材を買取所で換えて買…
📣 送り鈴は縁起が悪い 遠征の前夜、跳ね鈴亭の舞台で踊られる送り鈴の舞。ここ二年で、あの舞を見た三つの隊が、いずれも龍骸遺構で誰かを失った。帰ってきた者は舞の…
🌊 汐見津の噂 「大陸からの船が着いてから、港の者が熱で寝込むようになったという話だ。奉行所は何も言わないが、宿の床はもう埋まっている」 「奉行所が港を閉じる…
王都のギルド本部の向かい、酒場「跳ね鈴亭」の壁には、依頼掲示の写しが一面に貼ってある。そのいちばん端の 高いところに、春から紙が一枚増えた。王立劇場が公演の人…
北の辺境の山の上、雲海を見下ろす岩棚に竜舎がある。春の嵐の夜、ここの雌竜アズラの巣から卵が一つ転げ落ちた。その卵を見つけて竜舎まで運んできたのがあなただった。…
聖王国エルシオンの北の国境のハイデック砦は、毎年冬の群れの季節に傭兵団を雇い入れる。秋の終わりに砦の中庭で三つの団が試しを受け、腕と規律を見せた団が冬の持ち場…
鐘の王国ヴェルナの町は、夜ごと鐘を鳴らして魔物を退ける。街道沿いの小さな町ミーアバッハの鐘が、秋の終わりの嵐の夜に割れた。新しい鐘が鋳上がるまでには四十日かか…
雨漏りで魔王城の共同休憩室が使えなくなった。あなたは夜勤の交代までに茶を届ける部屋を探している。厨房の片づけが聞こえる小広間か、報告に来る者も使う控え室か。ど…
秋の終わり、魔王の城に冬の布の注文をまとめに来たあなたは、朝の卓を任された魔族の娘と出会う。橙のボブに短い角、背中の小さな翼、腰の後ろの細い尾。名をニムル・ハ…
あなたは記録掛として、魔王城の西の温室へ通うことになる。収穫祭の宴は数年ぶりに城下の街の者まで招く。席の数は例年の倍で、給仕長は記録の者を一人つけると決めた。…
魔王の城で交易と使節の応対を預かる吸血鬼の伯爵、セヴラン・アルジェ。幹部たちには夜霜の伯爵と呼ばれるほど冷ややかなのに、人間の客人で恋人のあなたとの夕食だけは…
八尋郷の夏は水の量で決まる。田へ回す水は北の常闇の淵から来ていて、里は淵の主である龍の姫に、年に四度の供物を納めてきた。雨を降らせるのも止めるのも姫の裁量で、…
大陸の港町・澄江の丘の上に青龍を祀る道観がある。ギルドの調査隊が出立する前には、ここで空と川を見て天気を見立てるのが習いになっている。見立てを届けるのは道士の…
魔王が城を発つ朝、あなたは記録室から侍従の部屋へ回された。参謀リィンツェの達しで、侍従の務めをひと回りぶん書き留め、下書きを提出することになっている。書き留め…
八尋郷の医者の鵜野東庵は晩秋に都へ発った。帰るのは冬を越したころだ。そのあいだの診療所の鍵と毎日の帳面はあなたに預けられる。同じ宿「柊屋」の二階には兎の妖の薬…
晩秋、日が落ちて間もなく、セルフェンの鐘が鳴らなかった。鐘の届く範囲に魔物は入れない。だから鐘が止まった夜は森の街道を閉じる決まりで、あなたは樫の森の縁で足を…