「ミステリー」のタグが付いたシナリオと物語を127件まとめました。「謎解き」、「探索」、「現代」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
黎明特区の異能高等専門院の学生寮では、序列の上の者から海の見える上の階に部屋が割り当てられる。秋学期の初め、実技科四年で序列五位の深山かいりが、最上階の部屋を…
弁護役に名を書かれた方へ。 本年の春学期、退学を問われた生徒が三人おります。三人は三人とも、審問の前に弁護役を一人選べる古い決まりに従い、あなたの名を書きまし…
ソレイユ王立学院の学院祭の最後の夜、召喚科の生徒は一人ずつ英霊降ろしをする。建国の物語の英霊をひと晩だけ呼び、花火が終わるまで中庭を歩かせる見世物で、英霊は夜…
🍇 樽蔵の壁、特級の欄に新しい名 収穫の週の初日の朝、坂の下の樽蔵の奥の格付けの壁で、炭の字が一つ増えていた。特級の欄のいちばん上にあるのはあなたの名で、昨日…
桜丘商店街の古書店「汀書房」を、祖母が亡くなったあとも孫のさくやが一人で開け続けている。蔵の整理で見つけた祖母の手書きの本を、冗談半分に声に出して読んだら、埃…
王国ベルフォールの王都の裏通りに、錬金工房「銅の蒸留器」がある。師匠が三か月の旅に出て、弟子のマルティーヌが店を預かった翌週、王宮から春の夜会に使う灯り薬の大…
丘の上の私立黒鳶学院には、表の学部の陰に諜報員を育てる裏の課程がある。四年の終わりの席次が下位一割に入った者は「表の卒業」になり、裏の課程にいた記録をすべて消…
王立魔導学院 学院札の値(秋学期・序列委員会) 配り :S 百枚/A 六十枚/B 四十枚/C 二十五枚/D 十二枚/E 五枚 (学期の初めに一度だけ) 食堂の…
冬の終わり、あなたはヴァランティーヌ公爵家の邸に「家の者」として迎えられた。去年の冬に亡くなった先代の公爵オーギュスタンが遺した書き付けの一行が、あなたの席を…
四月の終わり、錨坂の花屋「ミモザ」を一人で営む恋人の朝霧零が、左の手のひらに包帯を巻いていた。脚立から落ちて割れたバケツで切ったのだと、いつもの顔で笑う。医者…
八尋郷の社に都から呪符使いが逗留している。境の薄くなる夜が増えたことを受けて社の記録を洗いに来た者だ。 社は祈りの側からこれに付き添う者を立て、三年目の巫女見…
晩秋の王都で竜騎士団の厩の飼い葉の帳面が合わなくなった。雨の多い年で干し草の出来が落ちている。市の値も上がったままだ。このままでは冬を越せない。 帳面を突き合…
汐入埠頭の倉庫の屋上で、あなたは蒼井凪沙の隣に座っている。零課の狙撃手である彼女は、数秒先の動きが見える予知の発現者で、狙撃班に一人しかいない。あなたは観測手…
霧の夜ごとに、峠の荷が一つ消えていく。 春の市までに荷を通せなければ、郷主は峠を閉じる。 📓 関所の夜番書き留め 四日目 — 霧は西から。杉並木の三本目で虫の…
水番 臨時雇いの触れ 務め :常闇の淵の水位を測り、堰と水路の凍りを見回る 条件 :里に籍を置く者。刀は人並みでよく、祓いの術は要らない 期限 :春の彼岸まで…
境番どの。 霜の降りる前に、社へいらしてください。 見回りの刻限と、祓いを受け持つ三つの役を書き置きます。 冬至の大祓の夜までに、境の薄くなる筋を突き止めてい…
梶ノ木駅前交番の壁に、係長の字で貼り出された紙がある。今月の管内の空き巣で、全部が一階の掃き出し窓だ。 三日・夕方 — 線路沿いの一軒家。留守のあいだに掃き出…
遺構帰りに届けた碑文の清書が、セレスティアの机から戻ってきた。あなたが擦れだと思って省いた線を彼女は指で示す。翌朝には後続の調査隊が出発する。その通路へ進んで…
去年の夏祭りで倒れた祖母を名前も知らない誰かが介抱してくれた。礼を言えないまま一年が過ぎて、来週には他県へ転勤する。あなたは商店街の洋品店の二階にある小さな探…
港町のコミュニティ FM で、木曜深夜に投書を読む一時間番組の台本をあなたが書き始めて三か月になる。パーソナリティの氷川楓はマイクの前では早口で明るく、放送が…
城下に流行り病が広がった秋の初め、藩の薬種改め方の下役であるあなたは、検分の下見のために薬屋・橘屋へ五日のあいだ泊まり込むことになった。店の調合を一人で引き受…
剣道部 部員募集 あと一人 経験者を優遇します。未経験でも、五人になれば何でも構いません 活動は平日の放課後、武道場で六時まで。面を取るまで帰れません 条件は…
深夜二時の投書箱へ。 先週の放送で港の朝市の話が出ましたね。三十年前は市の端に氷屋があって、朝は氷を割る音で目が覚めたものでした。 あの氷屋の前でわたしはある…
アパートの更新の通知が届いた週の月曜、朝ドアを開けると隣の部屋の九重涼が廊下に立っていた。おはようございます、と低い声で言って、あなたの鞄を持とうとする。それ…