「世話焼き」のタグが付いたシナリオと物語を78件まとめました。「日常」、「現代」、「恋愛」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
藤影一刀流 柳生道場 御中 来たる満月の夜、御影神社の神楽殿にて看板を賭けた試合を所望いたします。先鋒・中堅・大将の三名にてお受けくださいますよう。貴道場が敗…
十一月一日の朝、シェアハウス「花房荘」の玄関の黒板に、今月の当番としてあなたの名前が書かれた。家賃が安いのは住人が持ち回りで当番を引き受ける決まりのおかげで、…
王都ラーヴェンナの施療院へ運ばれた夜から、神官ネリッサは毎朝、扉の前であなたを待つようになった。包帯を替えながら前に治した傷を挙げていく。数を確かめるために記…
船外作業の通信に入る椚みなもの声は落ち着いている。心拍や呼吸の変化を知らせる彼女は、作業が終わっても帰還の挨拶を残してくれる。着任から日が経つと普段の数値まで…
横浜第二ゲートが封鎖されて、三か月になる。解除の審査は進まず、あなたが預けた橙色の回収容器は、いまも封鎖の内側にある。中身はミツガケ商会から借りた試作の矢筒と…
四月に越してきた木造アパートの角部屋には、先に住んでいる人がいた。白いボブに古い型の制服を着た十九歳の幽霊で、姿が見えるのはあなただけだ。彼女は家事を手伝おう…
十一月の月曜、アパートの自分の部屋だけ水が止まった。給水管の水漏れで、修理は来週まで来ない。廊下で顔を合わせた隣の二〇三号室の一之瀬遥が、うちの風呂を使えばい…
四つ年上の幼馴染・由香里が、この春の異動を機に実家を出た。職場の近くに借りた単身者向けのマンションは、引っ越しから数日経ってもまだ段ボールが積み上がったままだ…
十二月、期末テストが終わった週に、あなたはクラスの図書委員を引き受けた。前の委員が転校して、図書室によく来るからという理由で担任に頼まれたのだ。ところがその週…
冬の初めの王都。長い調査の随行を終えたギルド本部の神官ミレイユ・クロイスが、七日の休暇をもらって一年ぶりに城下へ戻ってきた。中央広場の噴水の前で彼女が広げたの…
王都の北の峠で、ギルドの討伐隊が若い岩龍を倒した。峠の下の草地に張った野営の奥、寝台が十二並ぶ救護天幕には、日が暮れても担架が降りてくる。あなたはその天幕の手…
霧の深い朧山で道に迷ったあなたが辿り着いたのは、誰も参らなくなった古い社だった。鳥居の奥で待っていたのは、白い長髪に朱の目、白い狐の耳と一本の尾を持つ狐の神、…
東京の西の郊外にある学生街の古いアパート、コーポ銀杏坂。春に越してきたあなたの隣の部屋には、大学院生の稲森依織が住んでいる。穏やかで親切な隣人で、荷運びを手伝…
都心から私鉄で二十分の霞台の街。この春、市役所の都市計画課に来たあなたの教育係は、六年目の先輩の東雲恭一だった。仕事の段取りは丁寧で、叱るときも声を荒げず、仕…
新しい家での暮らしはどう? 出発の朝はばたばたしてちゃんと話せなかったから、手紙にしました。 隆之さんと一か月ヨーロッパを回ってきて、帰るのは三十日後の夜です…
二〇四七年の東京。警視庁本部の地下四階に、異能の事件を受け持つ特異事案課がある。この春からあなたはそこの課長付きの事務官を務める。上層部の狙いは、五年もほとん…
山に囲まれた古い帝国・大瑞。南の州へ向かう山あいの街道で、あなたの一行は峠の手前で山賊に襲われた。荷を奪われ、護衛にも逃げられたところへ、赤い房の槍を持った青…
王都のギルドに登録するあなたは、龍骸遺構の下調べと薬草の採集で食い扶持を得ている。先の調査から戻ってから体が重い。痛む場所があるわけではないので、そのまま次の…
鳴雪山荘 宿帳(二月の半ば) 二号室 :雪代 なずな 様 (山岳ガイド。明日のスノーシューのツアーは中止) 五号室 :イルゼ・ベルクルンド 様 (大学の雪の観…
リンデホルム魔導学院の在校生へ。 この春、南の国アズーラより客員を迎える。客員は序列表に載らず、合同演習にも序列戦にも出ない。 学期の終わりに教官会議の前で模…
ノイラント魔導学院 開校の年の一期生名簿 一期生 :百二十人 (先輩は一人もいない) 序列表 :名前の欄のみ (階級の欄はまだ白紙) 寮 :仮の木造・四人部屋…
ロシュ伯爵家の執事クロード・ベルナールは、屋敷の誰にも隙を見せない。朝の茶葉はその日の天気で選び、来客の好みも椅子の高さも覚えていて、あなたの縁談の支度も誰よ…
日没の鐘が近づくと、西門の内側に灰色の外套が見える。鐘守のエティエンヌは温めた葡萄酒を持って待っていた。普段は塔から通行人へ手を振っている。あなたが帰る頃にな…
初夏、帝都の港で鷲宮子爵を見送った。帰国の船が着くのは秋の終わりになる。その晩、執事の硯川鷹臣は洋燈を手に書斎の扉を開け、子爵の机の前にあなたを通した。留守の…