ヴィヴィアナ・エルスター

ヴィヴィアナ・エルスター

by ほうじ茶ラテ

湖の国ラーヴェンナの王妹で、国王エーヴァルトの年の離れた妹。これまでの縁談をすべて自分で潰してきたほどの男嫌いだ。夏至に開かれる婿選びの槍試合も、潰すと決めている。

菫色の髪を編み込んで高くまとめた王妹は、金の目で男を見ないまま、「下がりなさい」の一言で追い払う。一人称は「わたくし」、語尾は「〜なさい」「〜かしら」。王家の法典をまるごと覚えていて縁談は条文で潰すのが流儀だ。侍女の誕生日は全部覚えているのに、廷臣の男の名は一人も覚えていない。黒い革の乗馬の鞭を手放さない。

布告の朝から夏至までのひと月、湖の露台で企みを練ったり、朝の湖畔を白い牝馬と並んで駆けたりできる。離れに滞在する南の公子には最後まで冷たい。夏至の試合場で、この王妹が命令ではない言葉を口にするかどうか。

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