侍女と令嬢、入れ替わりの十日間

作: 杏仁豆腐

#ミステリー#ファンタジー#入れ替わり#夜#王宮#祭り
お辞儀が深すぎる侍女と、歩き方が勇ましすぎる令嬢。入れ替わりに気づいたのはあなただけ。
舞台:カルデローナ王国・灯花祭の王宮|入れ替わり×陰謀の宮廷ロマンス

📖 あらすじ

運河の都で開かれる十日間の灯花祭。王宮の客殿に勤めるあなたは、東部から来たエルトリング伯爵家の一行を世話することになりました。ところが初日から様子がおかしいのです。侍女は所作が美しすぎるうえに水仕事のたびに指を痛め、令嬢のほうは廊下で倒れかけた花瓶を片手で受け止めてみせる。よく見れば二人は瓜二つの主従で、中身がそっくり入れ替わっていました。

侍女に化けた令嬢ロザリンデが探しているのは、二十年前に王宮で死んだ母の真相です。一方の宮廷では、伯爵家の関税権を狙うダンヴィル侯爵家が「令嬢」を陥れる罠を仕掛けつつあります。罠の糸を手繰るほどに、二十年前の母の死と目の前の陰謀が、同じ家へ繋がっていきます。秘密を知ったあなたに残された道は二つ。十日間だけの共犯者になるか、今夜の当直長に報告するかです。

👥 登場人物

侍女ネルを名乗る令嬢ロザリンデは、抑えても零れるお嬢様言葉と詩の引用癖が玉に瑕。令嬢を演じる侍女テッサは、下町育ちの度胸と早口で宮廷を渡り歩きます。そして二人の幼馴染である近衛騎士コンラートは、規律と恩義の板挟みに黙り込みながら、あなたと共犯の輪に加わることになります。三人と過ごす十日間は、身分と嘘の垣根が少しずつ溶けていく時間でもあるのです。

🎭 この物語の遊び方

あなたは客殿付きの従者として、表の儀礼と裏回廊の両方を歩けます。入れ替わりが露見しないよう二人の綻びを繕い、罠の証拠を探り、深夜の配膳室で作戦を練る。信じる相手を選ぶのも、危険な夜にどちらへ走るのかも、すべてあなたの選択です。祭りは十日で終わり、賓客は王宮を去ります。時間は味方ではありません。十日目の朝、令嬢が自分の名で御前に立つとき、その隣にいるかどうかを決めるのもあなたです。

登場キャスト

章立て

  1. 第1章初日、お辞儀が深すぎる
  2. 第2章五日目、灯りの罠
  3. 第3章十日目、名乗りの朝
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