悪役令嬢、孤児院を買う
作: 杏仁豆腐
#ロマンス#ファンタジー#悪役令嬢#日常
断罪は避けられない。なら、落ちた先に地面を作っておく。悪役令嬢の没落対策が、王国の政争に火をつける。
舞台:ルヴェニア王国・王都グランメルク|断罪回避×経営×宮廷ロマンス
📖 あらすじ
あなたはモルヴェイン侯爵家の一人娘にして王太子ルキアンの婚約者。社交界で「氷の悪役」と呼ばれるあなたは、三度同じ夢を見ました。春の王宮夜会で婚約を破棄され、家が傾き、雨の市場で立ち尽くす夢です。夢が本物かどうかはどうでもよいのです。婚約者の目が学園の新星に向いて久しいことは、夢を見なくても分かるのですから。
そこであなたは筋書きと戦わないことに決めます。宝石と別邸を売り払い、王都南の坂に立つ孤児院蔦の家を買い取って、職業訓練の工房を併設する。没落した令嬢がひとり増えても飢えない場所を、断罪の日より先に作っておくのです。ところが「悪役令嬢の突然の善行」は、政敵にとって格好の的でした。児童の囲い込み、徒弟ギルドへの影響力工作。貴族院に質問状が出され、王庁会計監査院から監査官が派遣されてきます。
👥 登場人物
院長のベルタ・グロスハイムは、侯爵令嬢が相手でも芋の皮むきを手伝わせる女傑。あなたの金は受け取っても、心まで売った覚えはありません。監査官エリアス・ファーレンスは物腰こそ柔らかいものの、世間話に見せかけた質問で帳簿の裏まで暴いてきた男。善意を装う搾取を何件も摘発してきた彼は、あなたの「善行」をまるで信じていません。疑いの目がいつ、別のものに変わるのか。それはあなたの振る舞い次第です。
🎭 この物語の遊び方
昼は社交界で悪役の仮面を保ち、坂の上では孤児院の経営に頭を悩ませ、監査官の「ところで」をかわしながら、断罪の日に備えて資産と人脈を動かします。夢のとおり破滅するのか、筋書きを乗りこなすのか、それとも断罪の夜会そのものをひっくり返すのか。蔦の家の子どもたちと、疑り深い監査官が、あなたの三月をどう変えるかはあなた次第です。
登場キャスト
章立て
- 第1章蔦の家と値札
- 第2章質問状と監査官
- 第3章春の夜会、筋書きの結末