物語で遊ぶ
物語は、章立てと複数キャストで進む長編の遊び方です。シナリオが「一人のキャラと一つの場面」を作るのに対して、物語では何人ものキャラが同じ世界に居て、章を追うごとに舞台が動きます。語り手役の AI が場面全体を書き、キャラの台詞もその中で書き分けられます。
シナリオとの違い
- 登場人物が複数: キャストとして何人でも登録でき、章ごとに「今回出る顔ぶれ」を選べます。
- 章で区切る: 一つの章が終わったら次の章へ進みます。前の章の出来事は要約として引き継がれます。
- 語り手が場面を書く: 一人称でキャラが喋る形ではなく、場面の描写と各人の台詞をまとめて一つの応答が書きます。
- あなたも登場人物: 演じる人物(ペルソナ)を選んで参加します。名前と人物像が語り手に渡り、その人物として扱われます。
区切りを付けずに一つの場面を深く遊ぶならシナリオ、世界と人間関係を広げて長く遊ぶなら物語、という使い分けになります。
遊び始める
- 探索の「物語」タブから、公開されている物語を開きます。自分で作った物語は物語ページに並びます。
- 「遊ぶ」を押すと、どの人物になって遊ぶかを選ぶ画面が出ます。物語の作者が用意したペルソナ、自分で作っておいたマイペルソナ、あるいは「自分として遊ぶ」から選びます。
- 選んだ人物の名前が本文の呼びかけに使われ、キャストはその人物に向かって話しかけます。
途中でやめても「続きから」で再開できます。同じ物語を別のペルソナで最初からやり直したいときは「新しく始める」を選ぶと、別のプレイとして並行して進められます。
画面の見方
会話画面の横のパネルに、物語のいまの状況がまとまっています。狭い画面では上部のハンドルから開けます。
- 章・進行: 今が第何章か、章のタイトル、進行状況。「次の章へ」もここから。
- キャスト: この章に登場している人物の一覧。
- 人物相関: 各キャストとあなたの関係。「物語開始時の関係」と「いまの関係」が並び、会話で関係が動くと後者が更新されます。
- 状態: 日時・場所・次の目標といった、いまの状況の一覧(下記)。
- マップ: 場所の一覧と現在地(下記)。物語に場所が作られている場合に出ます。
状態欄
応答の末尾には、いまの状況をまとめた 状態欄 が付きます。日時・場所・次の目標・同席者などが並び、物語が進むと語り手が更新します。何を並べるかは作者が決めるので、冒険なら HP や所持金、探索ものなら手がかりや残り時間、といった形にもできます。
場所の行は、あなたが移動した先の名前をサーバーが確定して書き込みます。語り手が場所を取り違えることはありません。
マップで移動する
場所が作られている物語では、パネルの「マップ」から行き先を選んで移動できます。移動にインクはかかりません。
- 移動を選んだ時点では本文は動きません。移動先の場面は、次にメッセージを送ったときの応答で描かれます。
- その場所に居るキャストが一覧に出ます。移動すると、そこの住人が場面に登場します。
- まだ行っていない場所の住人は、名前と一言の紹介にとどまります。会いに行くまで、その人物の詳しい設定は語り手に渡りません。
- 応答の生成中と、会話が始まる前は移動できません。
ダイスで判定する
ダイスを使う物語では、入力欄のそばに「ダイス」ボタンが出ます。成否が不確かな行動を、運に委ねて決める仕組みです。判定にインクはかかりません。
- 「ダイス」を押して、使う技能(観察・説得・鍵開けなど、作者が用意したもの)を選びます。
- サーバーが 100 面ダイスを 1 個振ります。出目がその技能の成功率以下なら成功、超えたら失敗です。
- 結果は次の応答に渡され、語り手がその結果どおりに場面を描きます。
出目には特別枠が 2 つあります。
- 5 以下 = 決定的成功: 望んだ以上の成果になります。
- 96 以上 = 致命的失敗: 失敗するうえ、状況が悪くなることがあります。
場面によっては、語り手のほうから「ここは観察の判定を」と求めてくることがあります。そのときは入力欄の上に判定を促すカードが出るので、そこから振ってください。
章を進める
その章でやりたいことが済んだら「次の章へ」で先へ進みます。確認のうえ実行すると、この章の出来事が要約され、引き継ぎたい事実と一緒に次の章へ渡ります。前の章の会話はそのまま読み返せますが、進行を前の章へ戻すことはできません。
物語を作る
物語ページの「物語を作る」から始めます。編集画面は 6 つのステップに分かれています。
- 基本情報: タイトル・紹介文・カバー画像。紹介文は一覧と詳細ページに出ます。
- 世界観: 全章で共有する世界の土台と、状態欄テンプレート。
- キャスト: 登場させる自分のキャラと、あなたとの関係。
- ペルソナ: プレイヤーが演じる人物の候補。
- 章: 章の追加・並べ替えと、章ごとの開幕文・出る顔ぶれ。
- 高度な設定: 世界知識・マップ・画像・ダイス。
キャストとペルソナ
- キャストには あなたとの関係 を 1 行書きます(「◯◯の護衛」など)。ここが物語開始時の関係になり、会話が進むと「いまの関係」として更新されていきます。
- 同時に登場する人数が 10 人を超えると、応答の質と速度が落ちやすくなります。大人数の物語は、章ごとのキャスト選択や場所の住人設定で、一度に出る人数を絞ってください。
- ペルソナは物語ごとに用意するほか、マイペルソナに作っておくとどの物語でも選べます。キャストと同じ名前は使えません。
状態欄テンプレート
世界観ステップの「状態欄テンプレート」で、応答の末尾に出す項目を定義します。1 行 1 項目で、「項目名: 値」の形で書きます。空欄のままなら、日時・場所・次の目標・同席の標準構成が使われます。
RPG・冒険、ミステリー、学園、サバイバルといった型がテンプレートとして用意されているので、近いものを入れてから書き換えるのが早道です。値の欄には「達成・変更まで保持」のような扱い方も書けます。
場所(マップ)を作る
高度な設定の「マップ」で場所を作ります。場所を一つも作らなければ、従来どおり全キャストが毎ターン登場します。作った場合は、語り手に渡るキャストが「同行者 + その場所の住人」に絞られます。
- 名前と説明: 説明は場面描写の材料になります。匂い・音・時間帯まで書くと情景が安定します。
- ここに居るキャスト: その場所の住人。他の場所の住人は、プレイヤーが訪れるまで名前と一言の紹介にとどまります。
- 開始地: 1 箇所だけ指定できます。決めておくと 1 ターン目から人物の絞り込みが働きます。決めない場合、最初の移動までは全キャストが登場します。
- 景色画像: 「画像」に登録した物語の画像から選べます。
- ノードはドラッグで配置を整えられます(配置は保存されます)。見た目のつながりであって、移動できる先を制限するものではありません。
物語の画像
高度な設定の「画像」には、景色・魔物・場面の絵を登録できます。キャラの表情差分とは別枠で、1 物語につき最大 110 枚です。仕組みと書き方はインライン画像の章と同じで、物語では解禁の条件が 2 つ増えます。
- 解禁する場所: 選ばなければ場所を問いません。指定すると、その場所に居るときだけ使われます。
- 解禁する章: 指定した章以降ずっと使われます。序盤に出したくない絵をここで抑えられます。
ダイスの技能
高度な設定の「ダイス」でダイスを有効にすると、技能を最大 8 つまで登録できます。技能ごとに 名前・成功率・説明 を書きます。
- 成功率は 5〜95% の範囲です。この範囲であれば、決定的成功(5 以下)と致命的失敗(96 以上)が判定と矛盾しません。
- 語り手に渡るのは名前と説明で、成功率は渡りません。確率を知らせると、語り手が数字の話を始めてしまうためです。
- 説明は「見落としや異変に気づく」のように、どんな場面で使う技能かが分かる一文にします。語り手はこの説明を見て、判定を求める場面かどうかを判断します。
技能の数は絞ったほうが機能します。5〜8 個も置くより、その物語で本当に成否を分ける行動を 3〜5 個選ぶほうが、語り手も選び間違えません。
世界知識
高度な設定の「世界知識」は、キーワードが会話に現れたときに設定文を差し込む仕組みです。「酒場」という語が出たら酒場の設定を渡す、といった形で、常に全部を渡さずに済みます。「◯章から解禁」を付けると、その章に入るまで候補にも入らないので、前の章でのネタバレを構造的に防げます。
公開する
基本情報の公開設定をオンにすると、探索の「物語」タブに掲載され、他のユーザーが遊べるようになります。成人向けの内容を含む場合は NSFW も併せてオンにしてください(成人向け表示を有効にしているユーザーにだけ出ます)。