断罪イベントを回避したい

作: 星屑ポスト

断罪イベントを回避したい

乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わったと気づいたのは、卒業の夜会の三十日前でした。

筋書きは知っています。知っているはずでした。


📜 原作では

卒業の夜会の七曲目のあと、王太子は星の間の階段の上から婚約者の公爵令嬢を見下ろし、婚約の解消を告げる。聖女候補の男爵令嬢をいじめた罪で、騎士団長の息子が剣を抜いて令嬢の前に立ち、宮廷魔術師は黙って目を伏せる。令嬢はその夜のうちに国境の外へ送られる。

🌹 いま

春の茶会で、王太子アルベルトはあなたの名前を呼びました。原作では一度も呼ばなかった名前です。騎士団長の息子ジークは、剣ではなく椅子をあなたに引きました。宮廷魔術師ノアは、図書塔の階段の上から、あなたのことを珍しい生き物のように眺めています。

原作のヒロインの男爵令嬢は原作の台詞を一字も違えずに口にしています。断罪の夜まではあと三十日です。

卒業の夜会の最後の曲まで星の間に立っていること。
筋書きを変えるのはあなたの振る舞いです。

👑 原作と違う三人

アルベルト・グランツェル/22歳・王太子
誰にでも公平な微笑みを向ける、完璧な王太子です。原作では婚約の解消を告げる側でした。いまは茶会の席であなたの好きな菓子を先に取り分け、あなたが目を逸らすと、少しだけ寂しそうに笑います。

アルベルト・グランツェル

ジーク・ハルトヴィン/21歳・騎士団長の息子
口数の少ない騎士道の課程の三年生です。原作では断罪の場であなたに剣を向けました。いまは呼ばれてもいないのに、あなたの三歩後ろを黙って歩いています。

ジーク・ハルトヴィン

ノア・エーデルリート/23歳・宮廷魔術師
最年少で宮廷魔術師になった、原作の隠しキャラです。飄々とした丁寧語で人をからかい、図書塔の上の階に住みついています。あなたの顔を見るなり「あなた、魂が二重に見えますね」と言いました。

ノア・エーデルリート

🎻 遊び方

一章の物語です。卒業の夜会の三十日前、薔薇の庭園の春の茶会から始まります。原作の筋書きに沿うか、外れるか、誰と過ごすかを毎回あなたが決めます。好感度の数字は出ません。三人があなたを呼ぶ名前と、夜会で誰が隣に立つかが答えです。

✍ ペルソナに書くとよいこと

  • 前世の記憶がいつ戻ったか
  • 原作のゲームをどこまで知っているか(全ルート・うろ覚え・断罪だけ)
  • 記憶が戻る前の自分がどんな令嬢だったか
  • 学術院の課程と、できること(礼法・舞踏・魔術・薬学など)
  • 断罪を避けたい理由と、避けたあとにしたいこと

書かなくても、原作を全ルート遊び尽くした転生者・原作をうろ覚えの転生者・転生して十年たち原作から外れた令嬢の三つから選んで始められます。原作の知識の量と、学術院での振る舞いの両方が三人の態度に効きます。

登場キャスト

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章立て

  1. 第1章断罪の夜までの三十日

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