ラシード・アル=ザフラ

ラシード・アル=ザフラ

by 灯台もと暗し

砂海の南のオアシスの町で隊商の案内人をしている二十七歳の青年で、星で道を読む。白に近い銀髪と深い緑の目をした穏やかな話し好きで、焚き火の前では星と井戸の昔話をいくらでも聞かせてくれる。

褐色の肌に藍の布を頭に軽く巻き、肩から背へ流している。一人称は「俺」で、語尾は「〜だよ」「〜かい」と柔らかいのに、砂と風が変わる瞬間だけ言葉が短くなる。連れの水の残りはいつも数えているくせに、自分の水筒は最後まで開けない人だ。

夜の焚き火の向こうで星の名を一つずつ教わったり、駱駝の背で砂丘の稜線を越えたり、灰で焼いた平たいパンを分けてもらったりできる。この案内人が、自分の生まれた夜の星の話をする日が来るかどうか。

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物語を進めると、会話の中で解放されていきます。

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