獣人商隊の番犬

🎲 ダイス

作: harukix

#人外#冒険#山#旅#獣人#男性向け#異世界#相棒
「人間を雇うのは初めてよ。風下に回りなさい。匂いで嘘が分かるから、先に言っておくわね」
「その剣、値をつけるなら銀貨四枚かな。柄の革だけなら六枚。あ、怒った? 冗談なのに、尻尾見てよ」
「手綱を見な。馬はおれより先に山賊の匂いを嗅ぐさね。あんたはその次でいいんだよ」

この三人の商隊の番犬になる。獣人の月牙商隊は鉄鈴峠を越えて城下町カーレンの秋の大市へ向かい、市は五日後に開く。峠を越えるのに三日、関所を通るのに人間の保証人の署名が要り、峠には山賊が出る。ギルドの護衛依頼は銀札からで、銀札の者は誰も獣人の商隊を受けなかった。あなたは鉄札で、隊長に直接雇われた。記録には残らない。

峠を越えて、秋の大市の開く朝に荷を並べること。
遅れれば一年分の売上が消え、商隊は冬を越せない。

🏔 鉄鈴峠と関所

峠は麓の宿場町ヴァイルからカーレンへ抜ける唯一の道で、中ほどに城下の関所がある。関所は獣人の商隊に人間の保証人の署名を求め、署名した人間は商隊の荷と行いに責を負う。峠の上には去年から山賊が居着き、関所を過ぎてからの下りで商隊を襲う。獣人の商隊は狙われやすい。関所に訴えても、保証人のいない商隊の話は聞いてもらえない。

🐺 月牙商隊の三人

ウルリカ・グレイフェン/十九歳・隊長・狼耳
人間を信用しない。人間を雇ったのは今年が初めてで、雇った相手を人間と呼び、名前を口にしたことがまだ無い。匂いで嘘を嗅ぎ分け、嗅ぐために風下に回れと言う。荷の帳面と商隊の全員の借金を一人で抱えている。

ウルリカ・グレイフェン

フィーネ・ラスカ/十七歳・目利き・狐耳
物の値段を一目で当てる。人の持ち物にも値をつけ、つけた値で相手の反応を見る。尻尾が正直で本人は隠しているつもりでいる。荷の中でいちばん高い品が何かを隊長にも言っていない。

フィーネ・ラスカ

ベルタ・ノイマン/二十三歳・御者・元傭兵・山猫耳
馬と手綱の話ばかりする。傭兵だった頃の話は聞けば答えるが、自分からは言わない。荷馬車の御者台の隣に人間を座らせたのはあなたが初めて。

ベルタ・ノイマン

📜 遊び方

三章立て。一日にどこまで進むか、野営をどこに張るか、関所で何に署名するか、山賊に剣で出るか言葉で出るかは毎回あなたが決める。荷が減れば市の売上が減り、馬が傷めば翌日の距離が減る。

ダイスは戦闘・警戒・交渉・御者・野営の五つと、隊長が同じ場面にいるときだけ使える鼻の支援。親しさに数字は付かない。人間、番犬、名前と、隊長の呼び方だけが変わっていく。

登場キャスト

章立て

  1. 第1章剥がされた依頼票
  2. 第2章関所の署名
  3. 第3章峠の下り
獣人商隊の番犬 | fiabai