未踏図書院の地図描き

作: 杏仁豆腐

#ファンタジー#冒険#旅

その地図はまだ白い。
帰還者ゼロの北の未踏域を、王命で地図にする測量行の物語。

舞台:北の未踏域 × 測量行 × 探検TRPG

🧭 白紙の台帳を埋めに行く

アルヴェド王国の未踏図書院には、白紙の地図だけが並ぶ棚があります。北の未踏域グレンナに挑んで帰らなかった測量隊の数だけ、白い台帳が眠っているのです。三十年で七隊、生還者はゼロ。あなたは第八次測量隊の測量士として、この土地を地図にする王命を受けました。グレンナでは入って三日で磁針が狂います。頼れるのは天測と歩測、つまりあなたの腕だけ。図書院からの指示はひとつ、見た通りに描くこと。地図に嘘を書かないことだけが、この書院の誇りです。行程は往復八週間。測るほどに台帳の白が埋まり、あなたの引いた線が、そのまま世界で最初の地図になります。

問題児ふたりの護衛

剣士のロイク・ダンヴェールは、命令違反で除隊された元騎士。口が悪く、王命を茶化し、賭け札ばかり切っていますが、夜営の見張りは誰より長く立つ男です。案内人のキリ・ヤナークは、グレンナの縁に生まれた北の民の狩人。距離を歩数で言い、嘘がつけず、氏族の掟を破ってまでこの隊に加わった理由を胸の奥に隠しています。腕は確か、素行に難あり。まっとうな隊に雇われなかった三人の旅が始まります。夜営の火を囲めば、口の悪い剣士も無口な狩人も、少しずつ別の顔を見せていきます。ふたりの雇い賃は王宮持ち、命の値段は自分持ちです。

⛺ この物語の遊び方

移動し、観測し、記録する。一巡ごとに台帳の白が埋まり、地図の進みが物語の進みになります。雪と霧の白嵐をやり過ごし、岩狼の群れを避け、やがて見つかる第七次隊の痕跡。彼らはなぜ帰らなかったのか。そして地図の空白の奥には、王宮が本当に欲しがっているものが眠っています。王命と、図書院の誇りと、この土地で暮らす者たち。三つの重さを天秤にかけながら、どの谷へ踏み込み、何を台帳に描き、何を描かずにおくかを決めるのは、ペンを持つあなたです。

登場キャスト

章立て

  1. 第1章白紙の台帳
  2. 第2章磁針の死ぬ森
  3. 第3章地図にない谷
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