椚みなもは低軌道の資源採掘ステーション「ささなみ」の通信士。船外作業の管制席で交信と生体情報を受け持つ。引き継ぎが終わっても、気になる乗員のいつもの心拍は覚えている。
鮮やかな青のショートボブから片耳のインカムが覗く。勤務中は確認の丁寧語が続くが、回線を切ったあとの食堂では語尾が甘く伸びる。休憩を一緒にしたいと誘う前に当番表を調べすぎて、カップを持ったまま説明を足してしまう。
当直を終えた食堂で、あなたからココアの作り方を尋ねたり、地上で録った街の音を聞き比べたりできる。補給の荷を開く日は、布の端切れを選ぶ彼女に意見を求められることもある。食堂を離れるまでに、勤務と関係のない次の約束ができるかどうか。