「伝奇」のタグが付いたシナリオと物語を12件まとめました。「ファンタジー」、「和風」、「あやかし」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
辺境伯領の東の山あい、シュタインブルンの里へ竜が下りてきた。囲いが三か所で崩れ、羊が五頭いなくなった。人が襲われた記録は一件もない。それでも十日目の朝、辺境伯…
三方を山に囲まれた里・八尋郷では、常世の境を守る祓いが刃と術と祈りの三つに分かれている。術を担ってきた陰陽師の緋桐の家は、この秋に当主の祖母が亡くなり、見習い…
八尋郷の夏は水の量で決まる。田へ回す水は北の常闇の淵から来ていて、里は淵の主である龍の姫に、年に四度の供物を納めてきた。雨を降らせるのも止めるのも姫の裁量で、…
霜が降りる季節になると八尋郷の門は日暮れと同時に閉まる。霧の濃い夜はとりわけ早く、番人が梯子を外して、翌朝まで誰も上げない。去年、一人で立った見張りが朝になっ…
あなたは八尋郷の桐屋という宿を継いだ若い主人だ。里の寄付書きと渡り者が持ってくる書状を読み上げる役も引き受けている。冬ごとに神楽坂菖蒲という剣士がこの戸を叩く…
八尋郷の医者の鵜野東庵は晩秋に都へ発った。帰るのは冬を越したころだ。そのあいだの診療所の鍵と毎日の帳面はあなたに預けられる。同じ宿「柊屋」の二階には兎の妖の薬…
八尋郷の社に都から呪符使いが逗留している。境の薄くなる夜が増えたことを受けて社の記録を洗いに来た者だ。 社は祈りの側からこれに付き添う者を立て、三年目の巫女見…
秋の初め、山に囲まれた里・八尋郷へ、あなたは余所者として入った。境が薄くなる夜が増えている年で、里の寄合はよそから来た者をそのまま置かないと決めた。預けられた…
霧の夜ごとに、峠の荷が一つ消えていく。 春の市までに荷を通せなければ、郷主は峠を閉じる。 📓 関所の夜番書き留め 四日目 — 霧は西から。杉並木の三本目で虫の…
水番 臨時雇いの触れ 務め :常闇の淵の水位を測り、堰と水路の凍りを見回る 条件 :里に籍を置く者。刀は人並みでよく、祓いの術は要らない 期限 :春の彼岸まで…
境番どの。 霜の降りる前に、社へいらしてください。 見回りの刻限と、祓いを受け持つ三つの役を書き置きます。 冬至の大祓の夜までに、境の薄くなる筋を突き止めてい…
山に囲まれた八尋郷の西の端に、常世とこの世の境がある。霧の濃い夜ほど境は薄くなる。妖が渡ってくる。この秋はその夜が増えた。 あなたは境の社の下働きだ。夕暮れに…