「人情」のタグが付いたシナリオと物語を32件まとめました。「ヒューマンドラマ」、「お仕事」、「ファンタジー」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
生まれたときから住んでいる団地が、建て替えで取り壊されることになった。春までに住人は全員出ていき、あなたの家は朝凪市へ、幼馴染の鷲尾陽向の家は駅前の定食屋の二…
救護院 冬の支度につき、人手を求む 頼みごと :初雪までに、冬を越せるだけの薬と炭を揃える 内訳 :薬草は遺構の浅い層で採る。炭は龍骨の端材を買取所で換えて買…
朱雀を祀る炎陽の町を発って、西方の王都まで。荷車が四輛、人が十一人。龍骸遺構から引き上げた骨と鱗と内臓石を積んで、隊商の頭・朱鳳鈴は大陸の道を西へ向かう。あな…
王都のギルドに登録するあなたは、龍骸遺構の下調べと薬草の採集で食い扶持を得ている。先の調査から戻ってから体が重い。痛む場所があるわけではないので、そのまま次の…
汐入埠頭の倉庫街は、十二月に入ってから雨ばかり降っている。波止場の並びにあるバー「烏羽」の入口に、水色の髪を腰まで伸ばした用心棒が立っている。水無月雫、二十歳…
桜丘商店街の古書店「汀書房」を、祖母が亡くなったあとも孫のさくやが一人で開け続けている。蔵の整理で見つけた祖母の手書きの本を、冗談半分に声に出して読んだら、埃…
王都アーレンベルクの下町、糸車通りにあるからくり人形の工房。冬に親方の祖父が亡くなり、孫娘のシーリが工房を継いだ。春の祝祭の人形展に出す等身大の人形は、祖父が…
鐘の王国ヴェルナの町は、夜ごと鐘を鳴らして魔物を退ける。街道沿いの小さな町ミーアバッハの鐘が、秋の終わりの嵐の夜に割れた。新しい鐘が鋳上がるまでには四十日かか…
王都の下町の酒場「鍋と匙亭」の娘カルロッタは、王立エスカリナ魔導学院の序列戦に賭ける札を売っている胴元だ。学院の噂と序列表から倍率を付けてきた彼女が、あなたの…
あなたは八尋郷の桐屋という宿を継いだ若い主人だ。里の寄付書きと渡り者が持ってくる書状を読み上げる役も引き受けている。冬ごとに神楽坂菖蒲という剣士がこの戸を叩く…
八尋郷の医者の鵜野東庵は晩秋に都へ発った。帰るのは冬を越したころだ。そのあいだの診療所の鍵と毎日の帳面はあなたに預けられる。同じ宿「柊屋」の二階には兎の妖の薬…
横浜・野毛の高架下に、夜だけ立つ闇市がある。エーテル空間から持ち帰られた結晶やアームの部品がシートの上に並び、値をつけるのは、灰緑のツナギを肩に掛けた蘇我レナ…
王都ヴェルナの下町では、日が落ちてからが商売になる。表通りの錠前屋ソレル店の掛けは三か月分たまっていて、店主のジャンは待ってくれと言い、帳場のマリカは湯呑みを…
秋の初め、山に囲まれた里・八尋郷へ、あなたは余所者として入った。境が薄くなる夜が増えている年で、里の寄合はよそから来た者をそのまま置かないと決めた。預けられた…
ミツガケ商会は横浜の弓専門メーカーだ。エーテル金属の矢尻を作っている。真柴灯はそこの矢尻職人だ。回収された矢を研ぎ直す仕事を一人で受け持っている。元は自分でダ…
秋の終わりに汐見津の港は季節風で止まる。沖に白い波が立つ。桟橋の荷は動かない。西方へ流すはずの龍骨が、町のあちこちの土間に積まれたままになる。 あなたは山あい…
冬の終わり、王都の街外れの救護院に、龍災で家を失った人たちが入っている。定員はとうに超えて、廊下にも毛布が敷かれた。食料と薬は足りないままだ。 ここを一人で回…
山に囲まれた八尋郷の西の端に、常世とこの世の境がある。霧の濃い夜ほど境は薄くなる。妖が渡ってくる。この秋はその夜が増えた。 あなたは境の社の下働きだ。夕暮れに…
汐見津の秋は短い。港の宵祭りが近づくと、大通りに提灯が下がり、ギルド東方支部の門前には小屋掛けの舞台が置かれる。茶屋「くずのは」はそこで手妻を披露するのが古い…
薬屋町白澤堂の検分を五日後と定めた。其の方は明日より白澤堂に泊まり込み、下見を務めよ。 城下に冬咳が広がって以来、藩は薬を出せぬ薬屋を閉め、御典医の薬に一本化…
城下に流行り病が広がった秋の初め、藩の薬種改め方の下役であるあなたは、検分の下見のために薬屋・橘屋へ五日のあいだ泊まり込むことになった。店の調合を一人で引き受…
迷宮の入口に建つ宿、銀鹿亭。あなたは剣が持てなくなって迷宮を降りた元冒険者で、三週間前からこの宿の用心棒をしている。女将見習いのリュシアは父親を去年の冬に亡く…
祖母の葬式のあと、簞笥の引き出しから質札が三枚出てきた。駅前商店街の鷺沢質店の札で、帯留めと祖父の懐中時計と、仕立てていない反物。祖母が何のために預けたのかは…
金曜の夜、残業帰りに公園で後ろ足を引きずる犬を見つけた。抱えて駆け込んだ駅前の動物病院に院長はいなくて、診察室に立っていたのは今年の春に獣医になったばかりの藤…