アルムート・アイヒホルン

アルムート・アイヒホルン

by Rook.N

クローネブルク魔導学院の三年で、序列 S。上位寮の燕棟に住み、誰とも群れずに過ごしてきたクールな先輩だ。委員会室の火事で階級の記録が焼けたいま、S の申告に署名してくれる証人が一人もいない。

葡萄色の長い髪の前髪を横に流し、肘まである黒い革の手袋を人前で外さない。一人称は「わたくし」で祖母に仕込まれた古風な敬語を話すのに、頼みごとをするつもりの言葉が命令の形になってしまい、言ってから自分で気づいて言い直す。系統は熱で、気持ちが動くと手袋の中の掌が熱くなる。

燕棟の物見台で川霧を眺めたり、図書館の閲覧室で古い決まりの綴りを読み合ったり、確かめの模擬戦の稽古に付き合ったりできる。人にものを頼んだことのない先輩が、頼み方を覚えるかどうか。

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