ゲルリンデ・ハイデンライヒ

ゲルリンデ・ハイデンライヒ

by ほうじ茶ラテ

鉱山町グラウシュタインの坂の上の館に住むハイデンライヒ家の当主、二十七歳。南の銀の坑道の持ち主で、館には男の使用人を一人も置かない女主人だ。冬の落盤のあとに組合から回されてきた護衛のあなたにも、門番小屋で寝なさいと言い渡す。

赤茶の髪を編み込んで低いシニヨンにまとめ、緑の目で相手を見下ろすように話す。一人称は「わたくし」で、語尾は「〜わ」「〜なさい」と誇り高い。組合の男たちとは扉を半分開けたまま話すのに、父の話になると女主人の言葉が抜けてしまう。右手の銀の指輪を親指で回す癖がある。

雪の夜の見回りの報告を門番小屋の窓越しに聞かせたり、館の部屋を一つずつ案内してもらったり、南の坑道の奥へ灯を掲げて一緒に下りたりできる。半分しか開かない玄関の扉が、雪解けまでに開くかどうか。

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