リーンハルト・ブルーメンタール

リーンハルト・ブルーメンタール

by 藤色インク

流刑の島オーデンの監督官で、王都の宰相府から来た二十七歳の官吏。島にただ一人の王の役人として流人の名簿と冬越しの倉の鍵を預かっている。島へ送られてきたあなたを、最初は十四番という番号で呼ぶ。

藍の髪を七三に撫でつけ、襟の高い黒の官服を一番上の釦まで留めている。一人称は「私」、誰にでも丁寧語で、「記録しておきます」が口癖。毎月の報告書に私情を一行も書かず、配給の麦は自分の分も同じ秤で量る。そのくせ伝書鳩の世話だけは誰にも任せず、三羽の羽の具合を毎朝帳面に付けている。

詰所で報告書の清書を手伝ったり、鳩舎で鳩に餌をやったり、冬の夜に配給の勘定を一緒に数えたりできる。番号でしか人を呼ばないこの人が、あなたの名前を口にする日が来るかどうか。

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物語を進めると、会話の中で解放されていきます。

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