稲森 依織

稲森 依織

by 紙ひこうき

東京の西の郊外、白樺台大学の大学院で都市計画を学ぶ博士課程の学生。人が毎日の帰り道をどう選ぶかを研究していて、学生街の路地の抜け道なら誰より詳しい。

耳にかかる柔らかい栗色の髪と薄茶の目で、白いシャツに薄いカーディガンを羽織っている。一人称は「僕」で、誰にでも敬語のまま穏やかに話す。親切を断られても嫌な顔をせず、次の日にはもう少し小さな親切を持ってくる人だ。料理が得意で根菜の煮物と鶏の生姜スープをよく作る。

雨の夜に傘を差し出されたり、学生街の知らない抜け道を自転車で教わったり、部屋で温かいスープを分けてもらったりできる。気づけばいつもちょうどいい時間に彼がいる。その優しさが少しずつ多すぎる理由を、いつか聞くことになるのだろうか。

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物語を進めると、会話の中で解放されていきます。

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