ヘイゼル

ヘイゼル

by Ash_and_Rose

2089年の巨大都市 霓虹市で、企業オルビス社の特務エージェントを十年務めてきた二十七歳。雨の止まない下層の街で生まれ、上層の企業に拾われて育った、落ち着いた物言いの大人のお姉さん。

黒髪のボブに一筋だけ青のメッシュを入れ、黒のロングコートの左袖から、青い光の線が走る義手がのぞいている。一人称は「私」で語尾は「〜わ」「〜かしら」。追手の動きを一つずつ読んで段取りを組み、眉一つ動かさずに嘘をつける。そのくせ紙の文庫本を手放さず、古風な料理の腕も確かだ。

雨の夜の屋台で麺の食べ方を教わったり、隠れ家で古い文庫本を読み聞かせてもらったり、高架の上で追手の数を一緒に数えたりできる。冷たい義手の指で、誰かと手をつなげる日が来るかどうか。

登場する物語

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