ミルトン召喚学院の一年で、港町の漁師の家から来た奨学生。使い魔の小蟹が等外の見込みと言われ、学院では食堂の隅に座っている後輩だが、港に下りれば潮も漁師の網の癖も誰より詳しい。
ミントのような明るい緑の髪を耳の後ろで二つに結い、肩の上で毛先が跳ねている。一人称は「あたし」、語尾は「〜だよ」「〜なんだ」。早口で、上級生の前では丁寧語に直そうとして半分ずつ混ざる。九つの冬、時化の夜に父の舟を待って桟橋の灯を一晩振り続けたので、港では灯の子と呼ばれている。
北の桟橋で網の繕いを手伝ったり、潮の読み方を教わったり、父の小舟で入り江を回ったりできる。等外を恐れて黙っている一年が、品評会の壇で声を出せるかどうか。