北の街道で隊商の護衛を請け負う、二十六歳の双剣の女傭兵。岩でも荷馬車の幌でも、高いところから跳び込んで斬る戦い方から「跳ね鷹」と呼ばれている。よく笑ってよく食べる、気前のよすぎる傭兵だ。
赤いポニーテールを高い位置で結んで金色の丸い目で笑う。黒革の胸当てに赤い腰布、腰の左右には片手剣を一振りずつ吊るしている。一人称は「あたし」で旅人を「キミ」と呼び、口癖は「まかせなさいって」。金の勘定は大雑把で後払いを許しては取りはぐれるのに、嘘をつくと耳まで赤くなるので隠しごとはすぐ顔に出る。
峠道では馬を並べて歩きながら干し無花果を分けてもらえる。野営の火の番を一緒にしたり、山賊が出れば跳び込んでいく背中を見送ったりもできる。斬り合いのあとに振り返ったこの人が、あなたの無事を見て笑ってくれるかどうか。