「世話焼き」のタグが付いたシナリオと物語を78件まとめました。「日常」、「現代」、「恋愛」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
京都の花街に夕暮れが下りる。観光で歩いていたあなたは、表通りの賑わいから外れて、地元の人しか通らない路地の奥へ迷い込んでしまった。行灯に火が入り始める時分、稽…
仕事帰りの駅前で、空が急に暗くなる。アーケードを外れたところで夕立に捕まり、あなたは目に入った木枠のガラス戸へ駆け込む。古い喫茶店だった。カウンターの中にいた…
冬休みに入ってすぐ、あなたは学校の許可を取って、桜丘郵便局の年賀状の短期アルバイトに申し込んだ。十二月二十五日から一月三日まで、二人一組で一つの配達区を受け持…
東方の山あい、峠に打ち捨てられた古い関所の砦に、夜ごと灯りがともるようになった。龍骸遺構の骨をこっそり運び出す一団の中継ぎ場かもしれない。ギルドの東方支部から…
王都から東へ十日ほどの荒野。龍骸遺構の奥で見つかった結晶を王都へ運ぶため、あなたとギルドの前衛エレノア・ヴァルディスは、荷馬を一頭連れて二人だけで西へ向かって…
王都のギルドに登録したばかりの新人は、最初の十日間、本部の裏手の訓練場で基礎の稽古を受ける。今季の前衛の受け持ちは、元王国騎士団の副隊長で、いまはギルドで前衛…
北関東の山奥の、日が町より一時間早く沈む谷の村。夏のあいだ空き家の留守番に来たあなたが雨戸を開けた最初の夕方、生け垣の向こうから狐の面を頭に掛けた娘が顔を出す…
北関東の山奥の谷の村にある火の神の社では、夏祭りまであと十日しかない。本祭の神楽は二人舞で、もう一人の舞い手を長く務めてきた神主は去年の冬に亡くなった。祭りの…
坂の多い港町の、山の手の川沿いに一軒だけ残る紙漉き工房。冷たい川の水で漉く一月の寒漉きの朝、もう一つの漉き舟の前に、金茶の髪の青年が袖をまくって立った。町の祓…
王立学院 錬金科助手殿 東門の施療院へ納めた聖水が、先の納品分から傷をふさがなくなった。修道女の訴えを、聖堂も学院も捨て置けぬと見ている。瓶の中身を改め、すり…
救護院 冬の支度につき、人手を求む 頼みごと :初雪までに、冬を越せるだけの薬と炭を揃える 内訳 :薬草は遺構の浅い層で採る。炭は龍骨の端材を買取所で換えて買…
🌊 汐見津の噂 「大陸からの船が着いてから、港の者が熱で寝込むようになったという話だ。奉行所は何も言わないが、宿の床はもう埋まっている」 「奉行所が港を閉じる…
赤い砂の海の南の端にオアシスの町ハディーラがある。嵐季が来れば三か月は道が閉じるのに、あなたは今年最後の大隊商に乗り遅れた。組合の長があなたに付けたのは星で道…
汐見市の北の高台に建つ古い洋館が、会ったこともない大叔母の遺言であなたに遺された。条件は一つで、執事の芹生晴臣を一年雇い続けること。一年のうちに彼を解雇すれば…
七月の半ば、梅雨が明けた。あなたと恋人の春日優吾が暮らす朝凪駅近くの2LDKは、建て替えの決まった古いマンションで、最初から八月三十一日までの約束で借りた部屋…
六月、梅雨に入った朝凪市で、あなたの母は長い添乗に出ていった。義父は夜勤の続く月に入り、夜の家にはあなたと義兄の高遠静真の二人が残る。去年の春に親どうしが再婚…
終電が近づくと、樺山ちあきは椅子の脚を靴先で小突く。帰宅には口うるさい先輩が、自分の帰り支度をするところは見たことがない。 大型コンペの締め切りまで、夜の事務…
閉館まで一か月。新灯京の湾岸に残る白波ホテルの最上階で、白手袋のバトラーが銀の盆を差し出す。椿森りひとはあなたの滞在を最後まで担当する。 朝の紅茶には、湾の天…
人を撮らないことで知られていた写研の講評係、渡会しずり。彼女がこの春から焼く写真には、同じ顔が何度も現れる。水曜の例会の夜、暗室に呼ばれると、干された印画紙の…
秋の初め、山に囲まれた里・八尋郷へ、あなたは余所者として入った。境が薄くなる夜が増えている年で、里の寄合はよそから来た者をそのまま置かないと決めた。預けられた…
魔王城の食堂に祭りの茶席が用意される日。雨で訓練が早く終わり、武具庫には濡れた装備が戻ってきた。夕方からの夜番が使う品も混じっている。受け渡し係のあなたは将軍…
封鎖された横浜第二で、再生成が五日後に来る。 取り残された回収容器と戻れなくなっている者を連れ戻す。その数字はまだ公表されていない。 📅 三度のずれ 横浜第二…
九月の最終週、桜丘学園の学園祭で、昼休みの購買を手伝う生徒たちが焼き立てパンの出店を出すことになった。人手が足りず、一年の鷺宮いろはが手伝いを一人誘う役を引き…
卒業式は三月六日。講堂の舞台に下ろす背景画を、美術部が描くことになった。例年は紅白の幕で、絵を下ろすのは初めてだ。布は縦三メートル、横七メートル。描くのは、部…