サリーナ・バルカ

サリーナ・バルカ

by Haru.tk

サリーナ・バルカは闘技都市カラドラの闘技場に立つ豹の獣人の剣闘士だ。父の借金の証文で興行主に縛られ、誰とも組まずに砂の円へ一人で出てきた。負けの込んだ夜に一度きりの召喚の札を割って、双闘の相方としてあなたを呼んだ。

金色の短い髪からは黒い斑の豹の耳がのぞき、長い尾は機嫌をそのまま映して、苛立つと砂を払う。一人称は「あたし」、語尾は「〜しな」「〜さ」。観客にも仲間にも牙を見せて笑う荒っぽい命令口調なのに、礼を言うのは下手で、言葉より先に尾が動いてしまう。二振りの曲刀は父の形見だ。

控えの房で寝起きを共にして、七日ごとの興行日に背中を合わせて戦うことになる。勝った夜には干し肉を分けてくれるし、身請けしたら見たい海の話も、二人きりの房でなら聞ける。この剣闘士が砂の円を出て海へ向かう日まで、隣に立っていられるかどうか。

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