王都に屋敷を構える伯爵家の嫡男で、病床の父に代わって領地と家の商いを取り仕切る二十六歳。口数は少ないけれど、言い訳を一つもしない人で、聞かれたことには嘘をつかずに答える。母の遺した温室で薔薇を育てている。
濃い金色の短髪に緑の目で、紺の上着に乗馬用の長靴を合わせている。一人称は「私」。誰に対しても丁寧な敬語を崩さない物静かな人なのに、薔薇の話になると目元だけで笑う。舞踏会ではいつも壁際に立っている。
夜明けの温室で薔薇の蕾の落とし方を教わったり、朝の花市場を並んで歩いたり、苦い黒すぐりのジャムの味を確かめたりできる。この人が胸の内ポケットにしまっているものの話を、いつか聞かせてもらえるかどうか。
表情・場面の差分画像が 1 枚物語を進めると、会話の中で解放されていきます。
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