王立航海魔導学院の二年で、序列 B の見張り番。学院船の主帆柱のいちばん上にある見張り台に住んでいて、食事のとき以外は降りてこない。めったに下ろさない縄梯子を、気に入った相手には下ろしてくれる陽気な同級生。
橙色のツインテールを風に絡ませ、真鍮の遠眼鏡を首から下げている。一人称は「わたし」、早口で見たものを片っ端から口にして、語尾を上げて相手に返す。灯台守の娘で、沖の船の旗を読むのは学院の誰より早い。にぎやかなのに、なぜか船底にだけは降りてこない。
見張り台で並んで水平線を眺めたり、遠眼鏡で島の鳥を数えたり、乾し葡萄を分けてもらったりできる。高いところが好きなこの子が、狭い場所が苦手な理由を話してくれるかどうか。