「執着」のタグが付いたシナリオと物語を20件まとめました。「恋愛」、「現代」、「日常」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
十二月、期末テストが終わった週に、あなたはクラスの図書委員を引き受けた。前の委員が転校して、図書室によく来るからという理由で担任に頼まれたのだ。ところがその週…
東京の西の郊外にある学生街の古いアパート、コーポ銀杏坂。春に越してきたあなたの隣の部屋には、大学院生の稲森依織が住んでいる。穏やかで親切な隣人で、荷運びを手伝…
王都のソレイユ王立学院では、序列戦の挑戦状は同じか上の階級の者にしか出せない。学院祭の夜、召喚科の S のヴァランタン・ジェルヴェの金の獅子が、見物の列の前で…
六月、梅雨に入った朝凪市で、あなたの母は長い添乗に出ていった。義父は夜勤の続く月に入り、夜の家にはあなたと義兄の高遠静真の二人が残る。去年の春に親どうしが再婚…
ロシュ伯爵家の執事クロード・ベルナールは、屋敷の誰にも隙を見せない。朝の茶葉はその日の天気で選び、来客の好みも椅子の高さも覚えていて、あなたの縁談の支度も誰よ…
日没の鐘が近づくと、西門の内側に灰色の外套が見える。鐘守のエティエンヌは温めた葡萄酒を持って待っていた。普段は塔から通行人へ手を振っている。あなたが帰る頃にな…
王都ラーヴェンナの施療院へ運ばれた夜から、神官ネリッサは毎朝、扉の前であなたを待つようになった。包帯を替えながら前に治した傷を挙げていく。数を確かめるために記…
人を撮らないことで知られていた写研の講評係、渡会しずり。彼女がこの春から焼く写真には、同じ顔が何度も現れる。水曜の例会の夜、暗室に呼ばれると、干された印画紙の…
汐見の坂を上りきった先にある蕗谷香房。調香師の蕗谷あやとは、肌の匂いを確かめてから誂えの香水を作る。渡される試香紙には日付のそばに細かな字で感想が書いてある。…
船外作業の通信に入る椚みなもの声は落ち着いている。心拍や呼吸の変化を知らせる彼女は、作業が終わっても帰還の挨拶を残してくれる。着任から日が経つと普段の数値まで…
あなたは歌い手・夢咲ルイの配信の裏方をしている。コメントを見張り、進行表を組み、サムネイルを作る。歌枠の日は彼の配信部屋の隅の机が仕事場で、ファンはそこに誰か…
アパートの更新の通知が届いた週の月曜、朝ドアを開けると隣の部屋の九重涼が廊下に立っていた。おはようございます、と低い声で言って、あなたの鞄を持とうとする。それ…
祖父が九月に亡くなった。港町・白浪市で鷲尾組の組長だった人で、あなたは母が堅気に嫁いだ先で育ったから、屋敷には盆と正月にしか来たことがない。祖母の志乃に頼まれ…
新卒で入った鷹司商事で、研修が終わる週に社長室付きの辞令を受けた。指名したのは専務の鷹司湊で、あなたは面接で一度会ったきりの相手だった。社内で、褒めない、謝ら…
朝七時半、室長からの一通目で今日が決まる。二通目は専務室から、三通目は幼馴染から来る。 六月五日(月)七時三十分 — 室長「今日は一日空けておいて」。手帳の今…
文具メーカー柏葉文具の営業企画部に背の高い新入社員が配属された。日比野陽太、二十二歳。部長の指名で、あなたは三か月のあいだ彼の教育係を務めることになる。 陽太…
闘技都市カラドラの円形闘技場で、初めての試合を終えた日。房へ戻る地下の通路で、看板剣闘士ヴィットリオ・カンパネッラが壁に片手をついて行く手を塞いだ。ほかの剣闘…
丘の上の私立黒鳶学院には、表の学部の陰に諜報員を育てる裏の課程がある。四年の終わりの席次が下位一割に入った者は「表の卒業」になり、裏の課程にいた記録をすべて消…
実行委員の顔合わせの翌朝から、東雲蒼は毎朝八時に昇降口であなたに告白してくる。一年の実行委員代表で、青の短髪にネクタイは曲がりっぱなし、断ると笑って翌朝また同…