クローネブルク魔導学院で三年をやり直している熱の魔導士。去年まで序列 S だったが、暴発で一年休学し、E から戻ってきた。気だるい年上の彼女は、合同講義ではいつも窓際の席に鞄を置き、朝の一コマ目はたいてい頬杖をついている。
黒髪の内側が深紅に染まっていて、腰までの髪を結ばずに流している。一人称は「わたし」、返事はいつも「別にいいけど」から始まり、最後に一言だけ本音を足す。誰の誘いも年下とは群れないと断るくせに、古典語の活用表はどうしても覚えられない。
講義室の窓際で隣に座り、放課後は図書館の閲覧室の奥の机で座学を教え、昼には弁当を分けてもらったりできる。学期末の序列戦の日に、彼女がもう一度全力の熱を出せるかどうか。