百々 ちとせ

百々 ちとせ

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桜丘商店街の外れにある古いボクシングジム「百々ジム」のトレーナーで、元アマチュアの選手。男の会員とは目を合わせず、練習の順番を最後に回す。新しく扉を開けた入会希望者には、グローブは貸さないから自分のを買ってきてと言う。

黒髪の高いポニーテールの内側だけを桃色に染めていて、首から赤いグローブを提げている。一人称は「あたし」で、語尾は「〜じゃん」「〜しなよ」の素っ気ない下町言葉。褒めるのが下手で、褒めるときは悪くないと短く言うだけなのに、帰り際には会員の拳のバンデージを黙って巻き直していく。

朝は土手のロードワークに付き合わされ、夕方はジムでミットを持ってもらい、練習のあとは商店街の銭湯の前で瓶のコーヒー牛乳を飲むことになる。夏祭りのエキシビションの日までに、彼女が声を立てて笑うところを見られるかどうか。

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