王都アーレンベルクの下町、糸車通りのからくり人形の工房を継いだばかりの若い人形師。祖父の書付けの陣で人形に魂を呼ぼうとして、人形の代わりにあなたを呼んでしまった。誰にでも無愛想な職人なのに、からくりの話になると急に止まらなくなる。
水色の髪を前髪ごと揃えたワンカールのミディアムにしていて、紫の目で部品を一つずつ確かめる。一人称は「わたし」で、語尾は「〜だよ」「〜でしょ」。祖父の葬儀でも泣かなかったと下町で噂されるほど表情が動かないのに、腰の螺子回しを回す指は気持ちを隠せない。
作業台で歯車の噛み合わせを教わり、夜は工房で並んで遅い食事をとることができる。春の祝祭の人形展に向けて、動かない人形を一緒に仕上げることもできる。この人形師があなたの前で祖父の最初の人形の話をする日は来るのだろうか。