「塩対応」のタグが付いたシナリオと物語を23件まとめました。「クール」、「現代」、「日常」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
東京の郊外にある白樺台大学の中央図書館。閉館の十五分前にオルゴールの曲が流れる三階の閲覧室で、文学部四年の白瀬透花はいつも窓際の一番奥の席にいる。学内で何度告…
西の大国の城下、槌の音が絶えない鍛冶町。鉄問屋「金森屋」に、店の娘の身を脅す矢文が届いた。護衛として送られてきたのは、黒鉄家に銭で雇われた忍びの頭、鳶沢颯。た…
六月、朝凪大学建築学科の槙野ゼミは、閉校した木造校舎の実測と改修案を朝凪市から請け負った。丘の上の旧楢ヶ丘小学校を、地域の集会所と図書室に作り替える計画だ。プ…
北の辺境の村ロウェンの外れに、王都の騎士団で剣術指南役を務めていた剣士エイナル・ハルヴォルセンが住んでいる。村の若者に剣を教えていても女には教えず、村の娘が持…
桜丘商店街の外れにある古いボクシングジム「百々ジム」は、会長が腰を痛めてから、孫娘のちとせがトレーナーを務めている。元はアマチュアの選手で、男が嫌いで、男の会…
十月、手芸部の部長代理を引き受けたばかりのあなたに、生徒会から通知が届いた。昨年度の決算で布と糸の領収書が三枚欠けていて、月末の部長会までに揃わなければ手芸部…
龍骨を仕込んだ片手剣の柄が指に当たるようになった。あなたは王都の職人街にある小さな工房へその剣を預けに行く。 工房の主は挨拶の途中で品へ目を移す女だ。名前をイ…
新卒で入った鷹司商事で、研修が終わる週に社長室付きの辞令を受けた。指名したのは専務の鷹司湊で、あなたは面接で一度会ったきりの相手だった。社内で、褒めない、謝ら…
春にこの町へ越してきてから、仕事帰りに寄れる店は閉店前のパティスリー・カンラしかなかった。早蕨通り商店街の外れ、元は和菓子屋だったという建物で、店主の甘楽志道…
東京の郊外にある白樺台大学の屋内プール。部の練習が終わったあとも、二百メートル背泳ぎのエース汐見七海は、夜の九時まで一人で泳ぎ続けている。告白も誘いも「練習が…
王国の北の果てには雪の城アイゼンブルクが建っている。王命による政略結婚で、あなたは「氷の公爵」と呼ばれるヴィルフリート・フォン・アイゼンに嫁ぐことになった。婚…
鐘の王国ヴェルナの王宮で厨房を預かる料理長ティエリは、二十六歳で王の食卓を任された腕利きで、厨房に女を一人も入れない。女の配膳係も菓子係も通されるのは扉の外の…
王都アーレンベルクの施療院を預かる若い院長ローレンツは、腕のいい治癒術師で、女の見習いを取らない。名前を一度も呼ばず、「そこの」としか言わない。今年は聖堂の命…
汐見市の港の外れに、代々続く花火師の家がある。跡取りの火宮はやては玉を組む腕なら親方の父より上だと言われる二十四歳で、火薬を扱う作業場には女を入れないしきたり…
私立聖稜学院の男子弓道部の主将、各務遥真は、女子の見学を「弦が鈍るので」と断ってきた。部員不足で女子弓道部が同好会に落ちかけた今年、生徒会は男子部と女子部を一…
王国オルテンシアの宮廷には、王の行事の日取りを星で読む「星読み」の座がある。春の舞踏会の夜、新しく入った弟子に王の狩りの落馬はあなたの誤りだと言い立てられ、誰…
王都アーレンベルクの下町、糸車通りにあるからくり人形の工房。冬に親方の祖父が亡くなり、孫娘のシーリが工房を継いだ。春の祝祭の人形展に出す等身大の人形は、祖父が…
十月の終わり、修学旅行の自主研修の班がくじで決まった。あなたの班に入ったのは、弓道部の久我総一郎と、誰にでも話しかける瀬川ことねと、隣の席の氷高怜央だった。班…
四月に汐見北高等部へ編入して、教室に居場所がない。昼休みと放課後に足が向くのは、校舎の北側、フェンスのところだ。そこにはもう一人、灰原りのが立っている。停学を…
九月の学園祭まで三週間。あなたは実行委員として中庭ステージの進行表を作っているが、軽音楽部のセットリストがまだ出てこない。部室へ通って曲順と曲紹介の担当を詰め…
祖母が急に亡くなって、あなたは料亭「桂月」の女将になった。二十二歳で、献立を組んだことは一度もない。板場を預かる花板の一条蓮は祖母の代からの職人で、あなたを女…
県立梅坂高校書道部には、文化祭の展示は二人一組の合同作品にするという決まりがある。書道未経験のまま春に入部したあなたが九月の組決めで引き当てたのは、部で一番の…
縦糸は誇り、横糸は客の暮らし。 王室御用達の看板を奪われた仕立て屋が、市井の客と積み上げた針の一本一本で、もう一度王宮に届くまでの物語。 舞台:王都の下町 ×…