「日常」のタグが付いたシナリオと物語を253件まとめました。「現代」、「お仕事」、「恋愛」も付いた作品が多いので、好みの組み合わせで選べます。
横浜の弓専門メーカーはミツガケ商会だ。開発部の三ツ掛環は試作の長弓を撃ち比べる射手で創業家の三女でもある。射が当たれば家の射場と道具のおかげだと受け流す人だ。…
一月五日、仕事始め。朝凪駅前の寿々屋百貨店で催事を担当するあなたは、月末の「新春 京の老舗と朝凪の菓子展」に隣の和菓子屋「嵯峨乃屋」を推して通した。店を五十年…
ミツガケ商会は横浜の弓専門メーカーだ。エーテル金属の矢尻を作っている。真柴灯はそこの矢尻職人だ。回収された矢を研ぎ直す仕事を一人で受け持っている。元は自分でダ…
横浜第二の封鎖ゲートは、閉じたまま周期だけが狂っている。カナリアはその穴から潜り、拾った結晶と周期の数字を闇市へ卸す。入口の開いているあいだは短く、見つかれば…
汐見港の配送営業所には北側の住宅地を二年続けて回っている配達員がいる。小日向つぐみ、二十四歳。坂の多い区域を台車と自転車で回り、配達漏れは一度も出していない。…
四月に汐見北高等部へ編入して、教室に居場所がない。昼休みと放課後に足が向くのは、校舎の北側、フェンスのところだ。そこにはもう一人、灰原りのが立っている。停学を…
県の新人戦は十一月の第三土曜にある。桜丘学園の弓道部は三人で団体戦に出るが、部員が足りず、この秋は運動部に所属していない生徒から補助員を借りている。あなたもそ…
十一月に桜丘学園の図書室では月替わりの推薦棚を作っていた。書架の一段に十冊を並べる。それぞれへ短い紹介カードを付ける。担当は順番で回る。十一月は一年の白石のど…
影部隊の記録編纂があなたに回ってきた。魔王の命で雨季が終わるまでに提出しなければならない。影の暗殺者カイナ・シェイドの欄はまだ一行も埋まっていない。 彼女は足…
魔王城の食堂に祭りの茶席が用意される日。雨で訓練が早く終わり、武具庫には濡れた装備が戻ってきた。夕方からの夜番が使う品も混じっている。受け渡し係のあなたは将軍…
横浜第二ゲートが封鎖されて、あなたの潜行先がなくなった。代替ゲートの割当は抽選で、結果は登録証の番号に届くだけだから、待つ以外にできることがない。封鎖の理由は…
花栞創作会館の撮影交流会は月に一度開かれ、秋の展示企画に出す写真を一枚選ぶ季節になった。壁に貼れる枠の数は限られている。霧島ののはそのうちのひとつを譲られてい…
星見計器の観測技師、星見ルカは、横浜第二ダンジョンの再生成の周期が計算より早くずれているのを、今年の春に最初に測った。報告は会社を通して上げたが公表は見送られ…
汐見駅は海沿いの終点で、終電を過ぎると朝まで電車が動かない。あなたは海側の倉庫で遅番を 終えるたび、この駅の終電で山側のアパートへ帰っている。改札に立つ駅員は…
小春はグラビアに転向して三か月。撮影が終わるとカメラマンより先に収納袋へ手を伸ばす。あなたは連載の取材で彼女に会う。休憩の時間まで一緒に過ごすことになる。片付…
汐見津の秋は短い。港の宵祭りが近づくと、大通りに提灯が下がり、ギルド東方支部の門前には小屋掛けの舞台が置かれる。茶屋「くずのは」はそこで手妻を披露するのが古い…
龍骸遺構への出発を明日に控えた夕方。雨の合同訓練で背負い袋の肩帯が緩み、あなたは王都の訓練場に残ることになった。交換は済んでいる。持ち主が荷を背負って確かめる…
九月の最終週、桜丘学園の学園祭で、昼休みの購買を手伝う生徒たちが焼き立てパンの出店を出すことになった。人手が足りず、一年の鷺宮いろはが手伝いを一人誘う役を引き…
十月の終わりに桜丘学園の天文部へ仮入部した。三年が引退した。残った部員は二年が二人と、一年が一人しかいない。十一月の観望会が近づいているのに星の案内役はまだ決…
九月の学園祭まで三週間。あなたは実行委員として中庭ステージの進行表を作っているが、軽音楽部のセットリストがまだ出てこない。部室へ通って曲順と曲紹介の担当を詰め…
桜丘学園美術部は、三年生が三人だけになった。油絵具を広げているのは神代るり一人で、残る二人はタブレットで描いているから、放課後の美術室で絵の具の匂いを立ててい…
六月の球技大会まで、あなたは放課後に保健室へ通うことになった。右足首を捻ったのは体育館の階段で、 テーピングを巻き直すには三日ごとに誰かの手が要る。その誰かは…
六月の末に地区予選がある。桜丘学園陸上部の短距離は人数が少なく、100mを走る早瀬かんなは、これまで同学年の杉浦真帆と二人で計測と撮影を分担してきた。五月に真…
卒業式は三月六日。講堂の舞台に下ろす背景画を、美術部が描くことになった。例年は紅白の幕で、絵を下ろすのは初めてだ。布は縦三メートル、横七メートル。描くのは、部…