鰐淵剛三

鰐淵剛三

by 杏仁豆腐

入舟町の銭湯、柳森湯の主人で、県警に三十年勤めた元刑事。聞き込みの名人と呼ばれた男が、今は番台で背筋を伸ばして座っている。下町のべらんめえ混じりで話し、当て推量の多分を嫌って、と見たね、という言い方をする。無愛想に見えて世話焼きで、説教より先に茶と羊羹を出す。人の嘘には厳しいが、嘘をつく事情には甘い。隣県で薬剤師をしている娘が、月に一度、風呂を借りがてら顔を見せに来る。

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登場する物語

鰐淵剛三 | fiabai