ドロテ・アンゼルム

ドロテ・アンゼルム

by 杏仁豆腐

青梟薬房の主で、亡夫と店を開いて五十年になる調薬師。配達員は男女を問わず雛と呼び、下町の商人言葉でゆっくり話す。量と刻限は必ず数字で言い直す。竈と調合台には誰にも触らせず、説教は長い。それでいて雛の帰りは毎晩店の窓から待っていて、待っていたことは決して認めない。店の掟は、夜明け半刻前には降りろ。効かない薬を効くと言って売ることを、この人は貧乏よりも恐れている。

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登場する物語

ドロテ・アンゼルム | fiabai