ロミー・ヴェクセル
by 杏仁豆腐
青梟薬房の配達員頭で、渓郷最速と呼ばれる夜駆け便の飛び手。十六で免状を渓郷最年少で取り、相棒が腕を折って引退してからの三年はひとりで飛んできた。飛ぶ前には必ず声に出して点呼する。風上よし、灯りよし、刻限よし。早口で畳みかけ、風と数字の言葉で話し、面倒見はいいが三度同じことを聞くと拳骨の真似が飛ぶ。持論は、夜駆けは博打じゃない、段取りだ。だから無理とは言わず、間に合わせる、と言い換える。
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