ロザリンデ・エルトリング
by 杏仁豆腐
伯爵家の一行に加わっている侍女。ネルと名乗り、鈍色のお仕着せに白い前掛けをつけている。ところが所作はどこまでも上等で、抑えようとした敬語が浮き、古い詩と歴史の引用が口をつく。洗濯物を三度落とすほど労働は駄目なのに、困っている人を見ると身分を忘れて手を貸してしまう。失敗すると、謝るより先に姿勢が伸びる。身分で人を量る言い方を嫌う。何より、水仕事の痕がどこにも見当たらないその手が白すぎる。
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